「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

『ONE PIECE』休載も“友情”でカバー!? 中堅作家・岩代俊明の読み切りも映える「週刊少年ジャンプ」

――発行部数271万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1406_jump28.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年28号(集英社)。

 本日9日発売の「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年28号、表紙と巻頭カラーは、先日テレビアニメ化が発表された『ワールドトリガー』。巻頭で第1回キャラクター人気投票の結果を発表している。本人気投票のハガキ総応募総数は2万5981枚とのこと。ファンの規模を推察する参考までに、近い時期に行われた他作品の人気投票の応募総数は、『銀魂』が3万2819票(14年21号発表)、『黒子のバスケ』は3万7755票(14年17号発表)となっている。ここに挙げた両作品はすでにアニメ化されているが、『ワールドトリガー』もそれに見劣りのしない立派な数字といえる。アニメ化によって、さらなるファンの獲得も期待されている。

 今号では、「ジャンプ」の看板マンガ『ONE PIECE』が作者・尾田栄一郎の手術のため休載。次々号の30号より再開予定となっている。雑誌にとって看板マンガが抜けるのは痛手となるが、人気作『HUNTER×HUNTER』が前号より再開したことや、『みえるひと』『PSYREN-サイレン-』などで知られる中堅作家・岩代俊明の読み切り『式神トワイライトデイズ』の掲載などもあり、見事にカバーリングしている印象。尾田の手術が緊急性の高いものではないことからしても、今回の休載は調整した末のものなのだろう。これも「ジャンプ」の掲げるモットーのひとつ、“友情”が成し得たものだろうか。ともあれ、尾田の復帰と『ONE PIECE』の連載再開を心待ちにしたい。

 今号の掲載順位に大きな変動はないものの、前号で巻頭を飾った『トリコ』が中盤に落ち、一部が下書きのまま掲載されている。原稿アップがギリギリになると、掲載判断のために掲載順位が後ろになるという話もまことしやかに囁かれているが、その煽りを受けたものかどうか、今後の掲載順位も注視していきたい。そのほか、『ILLEGAL RARE』は中盤に浮上し、比較的安定飛行を見せている。一方で下位2つは『ステルス交境曲』と『i・ショウジョ』。ここ4号は、この2作品が交互に最下位とドベ2に位置している。『i・ショウジョ App』というアプリを開発中の『i・ショウジョ』と物語が大展開を迎えた『ステルス交境曲』、共に施策が功を奏すかどうか、その動向に注目が集まる。

 そのほか企画ページでは、今週13日から開幕されるサッカー・ワールドカップに合わせて、40回を迎えたサッカー情報ページ『蹴ジャン! SHOOT JUMP!』がセンターカラーとモノクロ5ページで登場。とじこみ付録として、「ジャンプ」マンガのキャラクターたちが描かれた「サッカー応援フラッグシート」も付属している。「ジャンプ」では、サッカーマンガ『TOKYO WONDER BOYS』が24号で終了した直後だが、企画としてサッカーへの注力が伺える。

 そして、人気マンガ『NARUTO -ナルト-』では、4号連続ポスターセンターカラー企画が開始。第1弾となる今回は両面ポスターとして、通常のオールカラーとそのラフスケッチが掲載されている。派手さはないが、絵を嗜む人にとっては参考となるかもしれないので、興味がある人はチェックしてみよう。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

PSYREN 1 (ジャンプコミックス)

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主人公の容赦のなさが人気です。

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