“石ころ以下”なんかじゃない! 『RAIL WARS!』アニメーター炎上騒動で評価を上げた意外な原作者

 過去にアニメ製作と原作者の意見が合わず、騒動になった事例はいくつもある。特にアニメ『うる星やつら』は監督・押井守と原作・高橋留美子の確執が生まれた作品として有名だろう。『うる星やつら』は本来、諸星あたると三宅しのぶの恋愛ストーリーであるのにも関わらず、アニメではラムをヒロインとしたり、押井守のギャグセンスを盛り込んだ演出が原作にそぐわないとして、高橋留美子の不満を買ってしまったとされている。また、劇場版の2作目である『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』では、脚本を当初は高橋留美子に依頼していたものの、二転三転し押井守が担当することに。トークイベントに出演した押井守が「原作者(高橋留美子)は2本目(ビューティフル・ドリーマー)が一番嫌い」「映画を見た高橋留美子が『人間性の違いです』ってその一言を言って帰っちゃった」と明かしており、高橋留美子が“押井守の『うる星やつら』”に対して何かしらの不満を持っていたことが予測される。

 また、今回の騒動に乗じて、話題になったのが『ハイスクール奇面組』(集英社)。原作コミックス12巻のおまけページと『帰ってきたハイスクール奇面組』(集英社)に掲載された「アニメ化裏話特集」を、一般のTwitterユーザーが写真で紹介したのがきっかけで、そこには原作者の新沢基栄が主要キャラクターの性格や特長を事細かに記したものや、キャラクターのごとのさまざまな表情、またいろんなアングルから見たスケッチなどが紹介されている。新沢基栄が「今まで、こんなに細かく注文をつけられたの初めてですと(アニメスタッフに)あきられてしまいました」とコメントを残しているように、アニメスタッフに作画について細かく指示していたことが感じられる。Twitterなどでは「1周回って親切な気もする」、「原作者の作品愛ここにありって感じ」などの声が集まった。

 今回の騒動の原因となった『RAILWARS』の原作者がアニメ製作側に対して、どのような“口出し”をしたかは不明だが、おそらく作品に愛情があるゆえの行動。どういった“衝突”あったのかは明らかにされていたないが、アニメを楽しみにしている原作ファンのためにも、できれば切磋琢磨しながらアニメを製作していってほしいものである。

 『RAILWARS』だが、ニコニコ生放送で6月6日から7月6日までの1ヶ月間、「1ヶ月間ノンストップ!『RAIL WARS!』毎日ニコ生」を放送する。初日にはメインキャストが発表される予定だ。この騒動を受けて、ネットでは「こんなアニメーターがいるアニメは見ません」という声も上がっているので、再び関心を取り戻すようなキャスティング、作品の力に期待したい。

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