“エレガントかつ美しい”謎解きを目指すも無残…「DEATH NOTE×リアル脱出ゲーム」プレス公演レポート

1406_deathno3.jpg参加者たちは侃々諤々謎を解いていた。

 イレギュラーな事態が団結力を強めたのか、再開後の会場は以前よりもヒートアップ! 筆者のチームも謎解きのスピードが上がりました。謎を解くたび指定される行動に移り、答えを間違っては無駄な時間を過ごし……そんな一心不乱の時間はあっという間に過ぎ、タイムリミットまでのカウントダウンが始まった頃。筆者のチームは、まだ複数残っていそうな謎の気配に焦りをにじませます。焦るほどに謎は深まるとわかっていても、せく気持ちは止められません。隣のテーブルから「終わった!」と聞こえようものなら、チームメイトの口数が減るのも当然のこと。

 ここまできても、頭の固い筆者は次々と提示される謎に対して何がなにやらちんぷんかんぷん。半ばあきらめかけた次の瞬間、筆者にも謎解きの神が降臨しました!「この謎はこうじゃない?」鮮やかなまでにヒットした答え。これぞ美しい謎解きの姿です! これしか活躍しなかった事実など気にしません!!

 しかし、その時すでにタイムリミット3分前。その後もチームメイトの目まぐるしい活躍によって謎は解き明かされていくものの、スッキリとした答えを導き出せないままゲーム終了。今回のイベントは、「室内から脱出できたら謎解き成功」という目に見える形のゴールがありません。どこまで問題を解けば生き残れたのかも、60分の謎解き終了後、司会進行の青木さんに答え合わせをしていただくまでわかりません。果たして筆者のチームは、新生キラから生き残れたのでしょうか?

【結果】死亡。

 ですよね。本人が「スッキリしない」と思っているのに、そんな簡単なわけがありません。答え合わせをしていただくと、筆者たちの終了地点はその先にまだいくつかの謎を残している状態でした。いやぁ、ここまで完璧に失敗すると、いっそすがすがしいですね。謎を組み立てた人に拍手を送りたい!

 結果、新生キラから生き残ったチームは10組中2組。数字だけ見ると少なく感じるかもしれませんが、筆者にしてみれば、あんな謎を解けるチームがいたことに驚きです。皆さん、お疲れさまでした!

 さて、“エレガントかつ美しい”謎解きレポートは、いかがでしたでしょうか?「無様にのたれ死んだくせに」なんて突っ込みは聞きません、聞こえません。今回イベントに参加してみて、「リアル脱出ゲーム」がヒットした理由がよくわかりました。テーマや原作に合わせて謎がよく作り込まれていて、世界観に入り込みやすいのが一つ。また、よくあるクイズ番組と違い賞金・賞品が出ないところもこのゲームの魅力ではないかと思います。それは「全国高等学校クイズ選手権」や昔流行った「アメリカ横断ウルトラクイズ」などと同じで、金銭が絡まないことで純粋に“達成すること”に熱意を燃やせるから。その達成できた時の喜びと達成できなかった時の悔しさは、お金に換算できないからこそ胸に残るものだと感じました。これは病みつきになります。結果はどうあれ、「次も参加したい!」と思わせる鮮烈な魅力があるのです。

 最後に、これから「新世界の神からの脱出」に挑戦するあなたへ、筆者からアドバイスを。新世界の神と相まみえる前に、もう一度『DEATH NOTE』を読み返すことをお勧めします。そして、脱出成功のその瞬間まで、あなたは新世界の住人であることを忘れてはいけません。命がけのタイムリミットの中で自分ならどう行動するか、頭脳をフル回転させ生き残る術を探してください。新世界への妄想がディープであるほど、あなたは脱出成功者の一人となれるでしょう。脱出成功を心から祈っています!

 余談ですが「原宿ヒミツキチオブスクラップってどこ?」と思った方は、ぜひホームページの道順説明をお読みください。地図はスルーして下のほうにある文章がおすすめ。特に謎解きというわけではありませんが、SCRAPさんらしい遊び心があって、「これからイベントに行くんだ!」という気持ちを盛り上げてくれます。あえて説明は省きますが、筆者はローソンから74歩でした。お試しあれ。
(取材・文/牧野絵美)

■「DEATH NOTE×リアル脱出ゲーム 新世界の神からの脱出」
http://realdgame.jp/event/reald_deathnote.html

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