鬱アニメなのに笑える!? 顔芸が多発する『M3~ソノ黒キ鋼~』

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『M3~ソノ黒キ鋼~
第7話「孤独ノ采配」

1406_m3_7.jpgM3~ソノ黒キ鋼~公式サイトより。

【今週の極私的見どころ!】
 相変わらず顔芸過多の伊削ヘイト(CV:村瀬歩)と鷺沼アカシ(CV:松岡禎丞)のキレ顔、霞ライカ(CV:矢作紗友里)の壊れ顔は必見!! 表情豊かと言っていいのかわかりませんが、とにかく気持ち悪いです(笑)。

【今週のおすすめ度】
★★★☆☆
(前回のあらすじはこちら

 今回はなんと、アージェントと同等の性能を持つマヴェス2番機のプロトタイプが完成。夏入(CV:飛田展男)は次なるパイロットを決めるべく、ガルグイユの講義室を訪れます。伊削ヘイトの不在を心底残念そうにする夏入の傍ら、ライカが搭乗員に立候補。2番機起動の実験が始まります。

 しかしマヴェスを起動させた瞬間、ライカを襲ったのは激しい嫌悪感と吐き気でした。1分と保たなかった自分を恥じて「情けない」と凹むライカに「問題はマヴェスのほうじゃないか? 薄気味わりぃ…」と、波戸イワト(CV:前野智昭)は不信感を募らせていきます。こんなに真剣なシーンなのに、視聴者の関心はライカの壊れ顔に集中。ネットでは「アヘ顔はヘイトさんだけの専売特許じゃない!!」と、なぜか嬉しそうなコメントが多数上がりました。

 ライカ搭乗時の様子を見て、非人道的なパイロット養成方法に異論を唱える阿倉カサネ(CV:前田愛)でしたが、夏入は「君にだけは非難されたくない」と逆ギレします。カサネは当初、マヴェス開発に賛成していた人間だったようです。マヴェスに搭乗するとパイロットがおかしくなるのは、どうやら「リム」という機体のコア部分に何か仕掛けがあるようですね。

 解散命令が出されて帰宅していたアカシは、途中で出羽ササメ(CV:小岩井ことり)に出会います。そして、小さい頃から自分も躯の夢を見ていたことを明かし、夢の中でいつも会いたいと思っていた相手はササメだったと告げるのです。しかしそれを聞いたササメは「本当に私……?」と涙を流し、降り出した雨の中を走り去っていきます。

 しばらくして、雨に濡れるササメに傘を差しだしたのは真木ミナシ(CV:柿原徹也)でした。心がつながってしまうことが恐いというササメに、急に真剣な顔をしたミナシは言います。

ミナシ「本当は覚えているはずだよ。ササメだって」

 そして、ササメの耳元で何かを囁きました。ネットではササメに迫るように近づいたミナシに対し「キス……じゃなかった!!」「ちゅーしないんかい!!」と落胆の声が寄せられました。ええホントに。三角関係激化かと思って、筆者も期待しちゃいましたよ。

 次の日、カサネからメールで呼び出されたアカシは指定の場所へ向かいます。しかしそこにカサネの姿はなく、何者かに呼び出されたというヘイトが座っていました。ヘイトは憎しみを隠そうともせず、エミルを引き合いに出してアカシを責め立てていきます。

 その言いように我慢できなくなったアカシは、突発的にヘイトを殴り倒すのです。その一撃で火が付いたヘイトは、壊れたブランコのチェーンや割った空き瓶を武器にしてアカシに攻撃を始めます。ヘイトから逃げつつ、アカシは何かに呼ばれているような感覚に従って町を走り回ります。たどり着いた場所にはマヴェス2番機が鎮座。アカシを追いかけてきたヘイトは一瞬驚いた表情をすると、吸い込まれるようにコックピットへ乗り込みます。そしてその機体にエミルの恐怖の気配を感じ、喜びに打ち震えるのです。

 その一部始終を楽しげに眺めていたのはやっぱりこの人、夏入でした。動き出した2番機に歓喜し、側にいたアマネに「リムも目覚めたはずだ!」と機動データを見るようせっつきます。しかしデータにリムの動きは見られません。

 一方、コックピットからアカシを見つけたヘイトはマヴェスで攻撃を再開します。ぎりぎりでヘイトの攻撃をかわしていくアカシですが、それも長くは保ちません。ヘイトに追い詰められ絶対絶命と思ったその時――。

 2番機のリムが急速起動。アカシへの攻撃が止まり、代わりに搭乗中のヘイトを痛めつけるようにマヴェスが自ら動き出しました。機体の中でむちゃくちゃに振り回されたヘイトは「またアカシかよ」と言いつつ、「ありがとう戻ってきてくれて。これで俺はまた、恐怖と一つになれる」と涙を流すのでした――。



 エミルの死亡が確定しました。悲しすぎる……。ただ、完全なる「死」というよりは、躯の隣にいた少女のように思念体となって出てきそうな雰囲気はあります。

 ネットの評価は「鬱アニメなのに笑える珍しいアニメ」「今週はちょっと面白かった……気がしないでもない」と何だか中途半端な感じ。ただ、どのコメントも今後の成り行きを見守っているような温かさがあります。思いのほか愛されているんですね、このアニメ。筆者としても今回は、「おすすめ度」を星3つにしようか4つにしようか迷うくらいは面白かったです。さて、『M3~ソノ黒キ鋼~』が星4つ評価に上がる日は来るのでしょうか? 来週を楽しみにしたいと思います。
(文/牧野絵美)

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