初々しい新人声優たちや製作委員会関係者も登場! 『六畳間の侵略者!?』が東大を侵略完了!!

2014.05.29

「『六畳間の侵略者!?』講演会 「初めての侵略!?」~とりあえず東大から~」の様子。

 家賃激安のアパートに次々とやってくるのは、可愛い侵略者たちだった!

 そんな美味しい設定で人気の六畳間の侵略者!?(作:健速/画:ポコ)は、2009年からホビージャパンのHJ文庫で刊行され、すでに本編15巻、外伝2巻が発売されて人気を博している。

 7月からはテレビアニメの放映も決定しているこの作品。テレビも侵略して、全国の視聴者の心まで侵略し尽くす日は近い。そんな作品が、去る5月18日に初公開のPV第2弾を携えて、予想外の場所を侵略した。我が国の教育の頂点ともいうべき東京大学を、である。

 同大学の東京大学情報学環教育部コンテンツゼミが、五月祭企画として開催した講演会「『六畳間の侵略者!?』講演会 「初めての侵略!?」~とりあえず東大から~」という名目で“侵略”にやってきたのは、製作委員会からホビージャパンの岡本恭範氏と大越丈博氏、そしてジェンコから森尻和明氏の3人。そして、声優陣からは本作品に参加する新人声優の鈴木絵理、田澤茉純、大森日雅、長縄まりあの4人によって結成されたスペシャルユニット「侵略者ユニット(仮)」改め「ハート※インベーダー(※はハート)」という構成である。

 イベントは、前半が製作委員会による製作委員会方式の役割を語る業界トークで、後半に「ハート※インベーダー」による「「キラキラ萌えトーク」という構成。

 前半、今やアニメ製作において定石である製作委員会方式についてのトークはちょっと硬派に……のハズだったのだが、なぜか岡本氏はやたらとひとりボケをして、会場を笑いの渦にたたき込むことに。もしかして、意識は「自分たちは前座」だったのだろうか?

 そうこうして暖まった会場で上映されたのは、PV第二弾。すでに主催者のコンテンツゼミ内部でも「俺、宇宙人」「いや、幽霊でしょ」と自らの嫁をどのヒロインにするべきか討論が行われていたようだが、そうした気持ちは観客も一緒。誰もが真剣にPVに見入っていたのである。

「ハート※インベーダー」の面々。

 そして、満を持して登壇した「ハート※インベーダー」。これまでにニコニコ生放送も行っている彼女たちだが、今回のイベントはほぼ初というべきライブである。さまざまな仕掛けを盛り込んで1時間あまりに及んだトークだが、感想を一言で記すなら「初々しい」に尽きる。まだまだ新人ならではの拙さもある。けれども、これから『六畳間の侵略者!?』を通して彼女たちがどのように成長していくのか、期待は尽きない。集まった観客も同様のようで、アニメに期待すると共に彼女らを応援しようという気持ちを高めていたようだった。

 かくて盛況のうちに終わったイベント。少なくとも、東京大学本郷キャンパスは完全に侵略し尽くされたのであった。

東大を侵略完了!?

 しかし、少し気になるのは身も心も侵略し尽くされた主催者である東京大学情報学環教育部コンテンツゼミの今後。彼らにとって毎年、五月祭で開催する講演会は新人勧誘のために欠かせないイベントなのだ。ところが、毎年さまざまなゲストを呼びイベントは盛況になっているにも関わらず、今年はまだ新人が入っていないのだとか。メンバーの一人は語る。

「2009年の創設以来、研究者志望と公務員志望者以外は、ほぼオタク業界に就職しています。けれども、第一線で活躍する制作者などと出会う機会も多いので、早い段階で業界の苛烈さを知って脱落する人も多くて……」

 コンテンツゼミは、コンテンツ文化史学会の学生部会を兼ねていることもあり、他大生や社会人の参加も多い。漠然と業界を志望している人たちにとっては、またとない刺激を与えてくれるはず。まずは、6月に予定されている新歓に参加してみてもいいかもしれない。

■『六畳間の侵略者!?』公式サイト
http://corona106.tv/

(c)健速・ホビージャパン/ころな荘管理組合

■東京大学情報学環教育部コンテンツゼミ新歓案内
日時:6月7日(土)午後17時~
場所:本郷近辺(予定)
参加希望者はコンテンツゼミ宛てにメール
<contents.seminar@gmail.com>

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