ゲーム業界はパクリだらけ!? かつて苦言を呈したゲームアイドルの発言に注目

2014.05.28

杏野はるな公式ブログ杏野はるな、ここにいます。より。

 今夏よりサービス開始予定として発表された「GREE」らの手がけるソーシャルゲーム『城姫クエスト』が、早速話題となっている。これは、日本全国各地の名城を擬人化したキャラクター「城姫」でチームを編成、育成して戦うシミュレーションゲームだ。色々なお城が、人気イラストレーターの手によってかわいい女の子のイラストとなっている。

 この発表を受けて、ネット上では人気ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』との類似が指摘されていた。本作が、艦隊を美少女化して大人気となったブラウザゲーム『艦これ』に影響を受けていることは疑いようがないだろう。しかしこれだけに限らず、流行のゲームの要素を取り入れて、同じ路線の作品を送り出すというのは、黎明期から続く“ゲーム業界の業”といってもいい。

 そんなゲーム業界について、かつて苦言を呈したアイドルがいたことをご存じだろうか? そのアイドルとは、ゲームソムリエールを自称する杏野はるな。彼女のガチのゲーマーっぷりは、5月21日にNHK総合で放送された『探検バクモン』でも紹介されていた。番組では、東京都内にいるさまざまなコレクターを訪ねるという企画を放送。その中で、レトロゲームのコレクターである杏野はるなが、「ゲームミュージアム」として公開しているコレクションルームを紹介した。放送ではファミコンソフト全1053タイトルをコンプリートしているということや、『舛添要一 朝までファミコン』や『いっき』といったレトロゲームのプレイムービーを公開。わずかな時間ではあったが、杏野はるなのゲーム愛ぶりをうかがい知ることができた。

 そんな杏野は、2011年に自身のブログで以下のようにつづっている。「例えばスーパーマリオがヒットした時、模倣ゲームがこれでもか!! とでた。でも、どれも後出しなのにオリジナルを越えられない。どうして? 答えは簡単、スーパーマリオの本質を要素分解できていないから。スーマリは例えばジャンプ一つにしても、通常、物理法則でいったら、ジャンプは一度したらそのまま弧を描いて落ちる。でも、スーマリはある程度キーを戻すことによって空中で戻ることができる。これがリアルとノンリアルの中間、つまり「ゲーム性」だったんです。」。これは、ヒット作の模倣が氾濫するゲームメーカーに対して、苦言を呈した内容であるが、さすがゲームソムリエールを名乗るだけあって精緻な分析を展開している。

 特にモバイルゲームでは、ヒットした作品の“パクリパクられ”がいたちごっこのように続いている。果たして今後もこの状況は変わらないのだろうか? 奇しくも杏野は同記事にて、「もうとりあえず美少女キャラ出して売るのやめよう……。その辺りのファンだけを相手にしていると確実に飽和状態が来る。」とも記しているが、この美少女擬人化ブームの先に何があるのか、も気になるところだ。

 ちなみに、杏野はるなの「ゲームミュージアム」は予約制で見学可能ということなので、ゲーム業界の黎明期を彩った名ソフトを見ながら、ふとゲームのオリジナル性について考えてみてはいかがだろうか。気になる人はHP(http://eggcore.cutegirl.jp/eggcore_official_site/game_museum.html)からアクセスしてみよう。

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