「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

置鮎龍太郎や水樹奈々ら、『トリコ』声優たちが直筆イラストを寄稿! 読み物盛りだくさんの「週刊少年ジャンプ」

――発行部数280万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1405_jump26.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年26号(集英社)。

 本日26日に発売となった「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年26号では、新連載『火ノ丸相撲』が表紙と巻頭カラーを飾っている。本作は題名の通り、“高校相撲”をテーマとしたマンガで、増刊「ジャンプNEXT!」2013年SPRING、「ジャンプ」2013年39号と続けて同名読切を掲載し、今回の連載へとたどり着いた。作者の川田は、手塚賞出身の新人作家。読切掲載時のプロフィールには「好きな漫画」として、『黒子のバスケ』、『Ns’あおい』(講談社)を挙げていた。本作は“相撲”をテーマにした異色のスポーツマンガといえるが、かつては『ああ播磨灘』(講談社)がアニメ化され、奇しくも現在、ちばてつやの『のたり松太郎』(小学館)が『暴れん坊力士!!松太郎』(テレビ朝日系)としてアニメ放送中。こうした状況を追い風とし、人気を確立できるのか? 期待と共に見守っていきたい。

 今号の掲載順位としては、先週のセンターカラーの勢いのまま、『食戟のソーマ』が2番を獲得。本編では『ジョジョの奇妙な冒険』のパロディといった遊び心も見せるなど、「ジャンプ」ファンへのアピールも十分だ。一方で、今週は『NARUTO』や『トリコ』といった人気作が、中盤以下に掲載されるといった波乱の展開。次号以降の動きから目が離せない状態となっている。また、最下位は『i・ショウジョ』、その上に『ステルス交境曲』。しかし、連作エピソードを紡ぐ『i・ショウジョ』が今号より新章に突入したため、しばらく打ち切りはないものと思われる。ともあれ、今後も気を抜けないのは確実で、その進退に注目が集まっている。

 また、今週目を引いた企画は、連載6周年記念企画としてアニメ『トリコ』出演声優が作品内に出てくる“オリジナルの猛獣&食材”を描き下ろすというもの。主役・トリコを演じる置鮎龍太郎を始め、朴ロ美(ロは王へんに路)、水樹奈々、櫻井孝宏といった人気声優たちのイラストとコメントを掲載している。声優らの直筆イラストは必見で、特に松田賢二の絵心には驚くことだろう。同企画は、次号と6月4日発売の『トリコ』公式ファンブックでも行われるとのこと。特にファンブックでは、『ONE PIECE』の尾田栄一郎、『ドラゴンボール』の鳥山明ほか、岸本斉史、うすた京介といった「ジャンプ」系の人気作家10人が、オリジナルモンスター&食材を描き下ろして収録されるという。「人気作家に他作家の作品イラストを描いてもらう」というのは近年では定番となったコラボだが、『トリコ』ファンはもちろん、参加作家のファンもぜひチェックしたい。

 そのほか、ギャグマンガ賞「Gカップ」の優秀成績者たちのレポート企画や、ワールドカップ開催直前でサッカーを扱った特別連載「蹴ジャン!」第38回、目次コメントでの尾田栄一郎と『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』作者・仲間りょうの絡みなど、マンガ以外の読みどころも盛りだくさんの号となっていた。

 そして、次号ではついに『HUNTER×HUNTER』(以下、『H×H』)の連載が再開。本作の掲載は、2012年16号(3月発売)以来、実に2年ぶりとなる。期待に胸を高まらせる読者も多いと同時に、「今度は連続掲載がどこまで続くのか」といった点も気になるところ。「ジャンプ」と合わせて『H×H』の動向にも注目だ。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

のたり松太郎 (1) (ビッグコミックス)

のたり松太郎 (1) (ビッグコミックス)

相撲マンガの主人公はキャラが濃ゆいのです。

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