『アナと雪の女王』と同じく、Wヒロインのジブリ新作『思い出のマーニー』 ヒットのカギを握るのは…?

 4月29日に日本国内観客動員数1000万人を突破したディズニー映画『アナと雪の女王』(以下、『アナ雪』)の大躍進が止まらない。公開第6週で『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』に週間の国内興行収入1位の座を明け渡したものの、翌第7週にはその座を奪い返している。日本での観客動員数1000万人突破は2008年の『崖の上のポニョ』以来で、さらに国内公開第8週でには『アバター』の観客動員数を追い越し、サントラの売り上げもアニメ映画歴代1位となるなど、今後も記録の伸びに関心が集まっている。

 そんな『アナ雪』は「アナ」と「エルサ」のWヒロインであるが、7月19日公開のジブリ映画『思い出のマーニー』も同じく「杏奈」と「マーニー」というWヒロインである点に注目が集まっている。また『思い出のマーニー』の主題歌は、プリシラ・アーンさんの「Fine On The Outside」に決定している。

『アナ雪』は、4月26日より「3D日本語吹替版」と、上映中に主題歌「Let It Go」(日本語版)など9曲を観客が歌唱する「みんなで歌おう!歌詞付き版」も登場したことで、さらに動員に拍車がかかったと言われている。国内において、『アナ雪』が3月14日の公開に先駆け「Let It Go」で攻勢をかけだしたのは今年に入ってから。そして『思い出のマーニー』の主題歌がプリシラ・アーンさんに決まったのも、今年に入ってからである。ジブリ映画の海外配給はディズニーが行っているので、このような動きを見ると、『思い出のマーニー』は『アナ雪』を意識しているところがあるのではないかと思う人も出てくるに違いない。

 ディズニーでは、「Let It Go」の日本語版を出した『アナ雪』のように、各国での公開時のローカライズにも力を入れている。特にディズニーが昨年公開した『プレーンズ』では、“ヒロインが公開される国によって変更される”というローカライズ戦略をとっていたことでも話題となっていた。これまでジブリ映画では、原作ものの場合、原作を脚色して原案としてきた。『思い出のマーニー』監督の米林宏昌さんは、原作ではイギリスが舞台となっている前作の『借りぐらしのアリエッティ』でも日本を舞台に変更していたが、今回の『思い出のマーニー』もこれまた舞台をイギリスから日本(北海道)として、「アンナ」を「杏奈」とするなどの変更点があり、これもある意味ローカライズといえるだろう。

 国内向けのローカライズと全編英詞主題歌と『アナ雪』との共通点も多く、期待が高まる『思い出のマーニー』。もしかしたら、「Fine On The Outside」歌唱版の公開もありうるかもしれない。映画館での予告編上映を見た感想としては「百合っぽい」という意見も多く聞かれるが、果たしてその出来はいかなるものになるのだろうか。

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