主人公とヒロインの存在感が薄い? 視聴者も多くを語らない『M3~ソノ黒キ鋼~』

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『M3~ソノ黒キ鋼~
第4話「混ゼルナ危険」

1405_m3_4.jpgM3~ソノ黒キ鋼~公式サイトより。

【今週の極私的見どころ!】
 どこまでも損な役回りの破先エミル(CV:日笠陽子)がカワイイ!! 前回までエミルが大嫌いだった筆者も、今回で見る目が変わりました。ネットで「エミルは死亡フラグが立ってる」と囁かれていますが、最後まで強く生き抜いてほしいものですね。

【今週のおすすめ度】
★★☆☆☆
(前回のあらすじはこちら

 政府から新たな女性自衛官・須崎(すざき/CV:井上麻里奈)が派遣されたチーム・ガルグイユ。今回は「常識が通用しない無明領域での戦闘」を想定した無人島でのサバイバル訓練が決行されました。須崎はガルグイユの教官として派遣されたようですが、教官が次々と殺された前回までの経緯から、ネットでは早速「コイツも死亡確定だな」との予想が飛び交いました。

 ともあれ、この訓練の目標は2つ。先に島に入り込んでいる伊削ヘイト(CV:村瀬歩)含むチーム全員が合流すること。そして、投下されたコンテナ内の通信機を回収すること。

 とりあえずコンテナに向かおうとそれぞれのメンバーが動き出しますが、鷺沼アカシ(CV:松岡禎丞)は単身はぐれた出羽ササメ(CV:小岩井ことり)の下に向かいます。側にいたエミルはアカシを追いかけるものの、足の付け根にある“痣”が痛み、思うように動けません。エミルを心配したアカシは、「置いていかないで」と懇願するエミルをおぶって歩き出します。

 一方、霞ライカ(CV:矢作紗友里)と波戸イワト(CV:前野智昭)は荒らされたコンテナの前で呆然としていました。収められているはずの通信機も持ち去られた後で、先行していたヘイトへの不信感を深めていきます。

 そして、はぐれたササメの下に最初に現れたのは、真木ミナシ(CV:柿原徹也)。「なんとなくみんなの居場所がわかる」と話す2人は、森で迷うメンバーたちに向けて「ここだよー!」と語りかけていきます。

 なんとなく呼ばれている気がする……。そんな感覚の赴くまま歩き続けたメンバーは、見事に全員集合。そこへ「恐怖がほしい」と発狂するヘイトが現れ、その手には盗まれた通信機がありました。戦闘は避けられないと緊迫した空気が流れたのもつかの間、ヘイトは突然糸が切れたように「こんなの、探してたの(恐怖)と全然違う」と意気消沈して森の中へ消えます。意味がわからず呆然とするメンバーですが、脅威は去ったと判断し、ヘイトを追う者は誰もいません。

 そんな一部始終をモニターで見ていたマッドサイテンティスト・夏入(CV:飛田展男)は、恐怖によって能力(共鳴する力)を開花させたパイロットたちの「ペアリング」が判明したと大喜び。何のペアか名言されていませんが、おそらく戦闘時は2人1組でタッグを組むのでしょう。このねちっこい性格の悪さに「(乙女ゲーム『薄桜鬼』の)山南さん(声優が同じ飛田氏)キターーー!!」と、ネットでは妙なテンションが繰り広げられました。

 メンバーが寝静まった夜中、エミルは水浴びをしに森の奥へと消えます。そこへ現れたのはアカシ――ではなく狂気を滲ませたヘイトでした。「無人島で水浴びしていたヒロインを主人公が偶然見てしまう」シーンを予測した視聴者は裏切られた気分で落胆するも、ヘイトのキ●ガイぶりに歓喜! また、「金髪と変態(の組み合わせ)がエロくていい!!」と、主に男性視聴者からの評価が絶大でした。

 そして、抵抗むなしくヘイトに捕まったエミルは脱力し、絶望的な顔で天を仰ぐのでした――。



 なんとも感想の書きようがない回でした。ネットを見てもコメント自体が非常に少なく、「前評判からしたら地味なアニメ」「叩くほどのネタもなければ、盛り上がりもしない。書くコメントがない」と意見している人がほとんど。ただ、「不思議と『つまんねー』とはならないアニメ」「なぜか、次も見なければと思わされる」と、まるで中毒のような発言をしている視聴者が多数いました。

 キャラ人気としては、弓月マアム(CV:福圓美里)が一番人気のようで、意外にもメインヒロイン(?)のササメは「かわいいけど存在感がない」と言われているようです。また、ここまで来て主人公・アカシについてコメントする人がほとんどいないのも切ないです……。主人公&ヒロインが今後化けてくれることを願っています!
(文/牧野絵美)

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