ゴールデンウィークは中・長編ライトノベルを読もう! 極私的GWに読みたいラノベ3選

――連休も残すところあとわずか。特にやることもなくなり、家で手持ちぶさたな方もいらっしゃるかもしれません。そんな時にはライトノベルを読んでみてはいかがでしょうか? 今回は、ゴールデンウィークに読みたい中・長編のライトノベルを極私的に3本ピックアップ! ガッツリ読みきるもよし、「切りのいい巻」まで試し読むもよし。ぜひお試しあれ!

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狼と香辛料全17巻
【GW返上読みふけり度】★★★★★
【GWリア充度】★☆☆☆☆

 まずおすすめしたいのが、支倉凍砂の『狼と香辛料』。第12回電撃小説大賞(2005年)の銀賞受賞作品でもある同作は、テレビアニメでも人気を博しました。中世ヨーロッパをモチーフにした架空世界で繰り広げられるファンタジーで、行商を通して主人公・ロレンスと狼の化身・ホロの絆が描かれた秀作です。

 女性である筆者が本作に出会った時は、第1巻の口絵に描かれた“全裸のケモ耳少女”にドン引きして本棚に戻してしまいました。同じ経験をしたという方でも、騙されたと思ってもう一度本屋へ。“キャラ萌え”ものは否めないものの、ストーリーはあくまで行商風景が中心。読み進めるほどに、商取引の緻密さと臨場感に引き込まれます。「ラノベといえば剣と魔法」に飽きた方にこそおすすめ。

 文章はやや堅い印象を受けますが、情景描写が的確で、よりリアルな商業世界を感じさせます。最後まで作風にブレがなく、全巻通して一体感があるところも魅力。旅気分に浸れるストーリーと読み応え十分な巻数は、「今年のGWは外出しない!」と決めている方にぴったりな作品でしょう!

【切りのいい巻はここ!】
 一冊でストーリーが終わるので、全巻どこで読み終わっても問題ないのが本作の特徴。遊びにも行きたいけど、本も読みたい。そんな人はぜひ参考にしてみてください。ただ、世界観をより楽しむためには、ある程度まとめて読むほうがおすすめです。

<2巻> アニメ第1期分。

<5巻> アニメ第2期終了まで。4巻のサイドストーリーはアニメ化されていないが、後々登場するキャラが出てくるため必読。

<7巻> サイドストーリーの短編集。第1期、第2期のアニメにも補填ストーリーとして組み込まれたタイトル含む。

<9巻> 8・9巻が「対立の町」編の上下巻となっている。

<14巻>11・13巻はサイドストーリーの短編集。10・12・14巻はぜひ続けて読んでほしい。

<16巻>15・16巻で「太陽の金貨」編の上下巻。

スレイヤーズ1(新装版) (富士見ファンタジア文庫)

スレイヤーズ1(新装版) (富士見ファンタジア文庫)

速読に自信があれば、このシリーズも…。

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