美少女ゲームのヒロインが百花繚乱! Character1 2014が“入場無料・年齢制限ナシ”だったワケ

 実は、このイベント自体も業界がすでに多角化していることに気づかされるイベントであった。なにしろ、出展企業の多くが18禁の美少女ゲーム関連なのに、イベント自体は全年齢入場可能。別に運営に問題があるのではなくて、18禁のものを見えない・買わないなどの配慮はしなくとも、物販商品のほとんどはそもそもが18歳未満が購入しても問題ないように作られているのだ。成人向け美少女ゲームなのに、関連商品は18禁に限らなくなっているし、特に“成人向け”を前面に押し出さなくても市場と成り立つ。これこそ、目に見える多角化のひとつといえるだろう。

 さらに、馬場氏はCharacter1 2014を入場無料にしたら赤字になりそうなことも隠そうともしない。

「これは声を大にして言いたいのですが……赤字なんですよね。赤字になりそうなので、慌てて公式グッズをつくりました。それでも、赤字なんですよね。ドワンゴさんは赤字でも保つけど、うちの事務局は保ちませんからねえ……」(同)
 
 記者会見という公式な場でありながら、企業の顔で取り繕うのではなく、本音で語ろうという姿勢。春に新たなイベントを作ろうという志は本物だ。

 また、昨今の児童ポルノ法改定問題など、クリエイターが萎縮してしまう可能性が高まる中で、萎縮せずに作品を制作し続けるにはどうすべきか聞いたところ、次のような答えが。

「世の中に何かを頒布するには、クリエイトする人と頒布する人が必要なんです。作品を作るだけでは、世の中の潮流にはなっていきません。そうするためには頒布することが必要なんですが、その人たちのグロウアップが必要ですね。アーティストは自己表現をするわけですから、抑えることはできません。その人たちに規制をしようとすると、当然批判も起こります。本来、考えなければならないのは頒布する側の人たちでしょう。その人たちが業界のルールや自主規制のルール、法規制に基づいてきっちりやっていくことをすれば、大丈夫なんじゃないかと思っています。頒布する側は、律さなければならない場合もありますが、クリエイターの側は“自由にやらせろ”と言う。それが、正しい姿だと思います」(同)

 前述のように美少女ゲーム発のコンテンツが主体を占めながらも、未成年がやってきても安心な会場づくり。そこにすでにこの話が生きて、実行されていたのだ!
(取材・文/編集子)

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