人気はやはり”手厚い”任天堂? 「このゲーム会社で働きたい!」

――ゴールデンウィーク3夜連続・特別企画! 「月刊サイゾー」14年4月号の特集『ゲーム解体新書』掲載の記事(サイゾーpremium所収)を公開致します! 第二回目となる今回は、記事『人気はやはり”手厚い”任天堂? 「このゲーム会社で働きたい!」』をご紹介。

「サイゾーpremium」(月刊サイゾー2014年4月号)より

1405_recruit_comp_m.jpg井上理任天堂 “驚き”を生む方程式(日本経済新聞出版社)

――いまや、就職活動を行う新卒の人気企業上位にもランクインするゲーム会社。だがその裏側ではブラック企業さながらの企業体質が指摘されることもしばしば……。そんな中、充実した福利厚生(?)、人間関係の良さ(??)、やりがいが持てる(???)と評判の“働きたい会社”を関係者に聞いてみた。

 ゲーム業界といえば、コアなゲームファンにとっては憧れの世界ともいえるだろう。だが、実際にその内情をよく知る人にとっては、会社によって千差万別のようだ。そこで今回、編集部が約50人の業界通に「ゲーム業界 入りたい会社・入りたくない会社」を尋ねてみた。まずは羨望の眼差しが向けられる「入りたい会社」から。

 多くの人が名前を挙げたのは、やはりゲーム業界の元祖帝王、任天堂。その最大の理由は、並外れた労働環境の良さにあるようだ。

「あの資金力と開発力があれば、いくらでも好きなことができる。社員に手厚いことも有名で、先代社長の山内溥さんは、不倫に悩んでゲーム作りに支障をきたした社員のために、ポケットマネーで女性との手切れ金として2000万円渡したという伝説も。もちろん信じてはいませんが、それくらい社員を大切にするということでしょう」(40代ゲームライター)

「午後8時45分になると、強制的に会社を出なければならないのが、絶対のルールらしい」(40代ゲームジャーナリスト)

「給料がよく、”任天堂愛”に満ちた社員で集い、慎ましく実直……というイメージ。本社ビルは地味だけど、よくこの環境下で面白いソフトを作れるな、と感心します」(30代ゲームライター)

 任天堂は頑としてソーシャルゲームに背を向けた経営を続け、新ハード「WiiU」の売り上げも不振。3期連続の営業赤字が続いているが、「今は低迷しているといわれるが、任天堂のようなファミリー向けのゲームは必ず生き残る。会社の規模はこれまで通りとはいかなくても、純粋にゲームを作りたい人には憧れの環境であり続けるんじゃないかな」(30代制作プロダクション社員)と、その地位は盤石だと信じる業界人も多い。

 だが、実はその一方で、入りたくない会社に任天堂を挙げた人も多かった。その理由は、「入りたくない会社編」を参考にしてもらうとして、ほかにはどのようなメーカーが挙がっているのだろうか?

 やはり、経営が安定していそうな老舗のメーカーが人気があるのは当然といえば当然か。まずはカプコン。

「一族経営だが、タカビーな感じではなく、いい意味でのファミリー経営を大事にしている。会長はカルフォルニアでワインを作ったりしている、鷹揚でおおらかな人」(経済誌記者)

 続いてはコナミ。「長続きする社員が多い印象で、広報も美人が多い。同じビル内に製作部門も構えているからなのか、技術的な質問やほかの部署への確認事項にも素早く対応してくれて、会社内の人間関係も良さそう。取材に行くといつもおまけやサンプルをくれて、サービス精神が旺盛なので、ゲームを作る人たちも楽しんで仕事をしているのがわかる」(30代ゲーム雑誌関連ライター)

『バイオハザード』『モンハン』シリーズを擁するカプコン、『メタルギアソリッド』『ウイニングイレブン』のコナミなど、人気タイトルを有するこの2つのメーカーに共通するのは、合併が進んだゲーム業界において、独立を保っていること。両者に関しては、これまでの吸収合併したメーカーと比較し、「どうしても合併すると会社は混乱しますから、合併していないというだけでポイントは高い」(20代ゲームライター)という意見も散見できた。

 その一方で、合併した大手メーカーについてもこのような声が。バンダイナムコゲームスは「純粋に自分の意欲を仕事に反映させてくれそう。『アイドルマスター』とか『太鼓の達人』のように、音楽に対して前衛的に取り組む一方で、既存の格ゲーとは一線を画して成功した『鉄拳』や、ファンタジー世界における格ゲーというジャンルを確立した『ソウルキャリバー』など、ゲーム自体も少しひねくれている作品が多いのが好印象」(ゲーム誌編集者)

 スクウェア・エニックスは「有名タイトルを数々保有しつつ、ソーシャルにも積極的に進出していて、いまなお勢いがある。『ドラゴンクエスト』も『ファイナルファンタジー』も好きなタイトルだし、今後どうなっていくのかを社内から見てみたい」(20代モバイル系プロモーター)

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