群雄割拠のソシャゲに大手メーカーも参入! 大混戦の最新ゲーム業界図

■GREEを衰退させた!? ネイティブアプリの出現

 こうして見ると、コンシューマゲームもオンラインプラットフォームのゲームも、パッケージのあるなしと課金の有無以外はだいたい同じ仕組みでは? と思える状態だが、実は根本的に違う部分がある。オンラインのゲームは、必ずしもGREEやモバゲーといったプラットフォームに頼ってゲームを配信する必要がないのだ(詳しくはP48を参照)。

 例えば、この2月に2400万ダウンロードを達成したガンホーの『パズル&ドラゴンズ』は、iOSやAndroidの無料アプリとして供給されている。この、プラットフォームに頼らない形態を「ネイティブアプリ」と呼び、スマホの画面上では単独のアプリアイコンとして表示される。先ほど挙げた『魔法使いと黒猫のウィズ』や『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』もネイティブアプリだ。

 昨今、ネイティブアプリによる「プラットフォーム飛ばし」がひとつの潮流になっていることは、すでに多くのメディアで報じられている。ネイティブアプリ出現以前のオンラインゲームは、新作をリリースしても人目に触れる機会が少なかったため、GREEやモバゲーといったプラットフォームにゲームを置くしかなかった。無論、場所代はかかるが、プラットフォームが備えた課金システムをそのまま使えるため開発・運営費が安く済む上、別のゲームのプレイヤーに対して、バナー広告で新作の案内をかけられるというメリットもあった。

 だが、ここ2~3年で携帯電話の主流がスマホに移行。スマホの高いCPUやグラフィック能力をフルに引き出して高いゲーム性を追求するには、プラットフォーム上でゲームを動かす設計にするよりも、単独アプリとして開発したほうが都合がよい。もちろん課金システムの構築は面倒だが、ユーザーのプレイデータを自社で完全把握できるため、アップデートや次回作の開発に生かせるという長期的メリットも享受できるのだ。

 この流れが加速した結果、プラットフォームであるGREEとモバゲーの昨年の業績は悪化。特に『釣り★スタ』や『探検ドリランド』といったミニゲームで一時は隆盛を極めたGREEの凋落ぶりが激しいと、関係者は口をそろえる。

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