飛び交う専門用語に視聴者、困惑!? 謎めくストーリー展開に好みが分かれる『M3~ソノ黒キ鋼~』第2話

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『M3~ソノ黒キ鋼~
第2話「死神ニ抱カレ」

1404_m3.jpgM3~ソノ黒キ鋼~公式サイトより。

【今週の極私的見どころ!】
 伊削ヘイト(いさくへいと/CV:村瀬歩)の人格破綻ぶりに驚愕!! ここまでぶっ壊れた人物を描けるのはある意味すごいですね。さすがマリー(岡田麿里)の脚本。

 ようやく出てきたロボットのCGが浮いていてちょっと違和感ですが……。

【今週のおすすめ度】
★★☆☆☆
(前回のあらすじはこちら

 戦闘から一夜明けたククノチ学園では、Ix(イクス)特別調査チームの鷺沼アカシ(CV:松岡禎丞)たちがイマシメを撃退した話で持ちきり! さらなる訓練に明け暮れるアカシたちですが、ヴェス搭乗訓練で失敗続きの弓月マアム(CV:福圓美里)は教官からセクハラまがいの説教を受けます。

 すかさず霞ライカ(CV:矢作紗友里)がフォローに入るも、嫌な想いをしたマアムは教官が殺害される小説を書いて溜飲を下げるのです。しかしその夜、夜道を歩いていた教官は無残な死を遂げ、マアムはまるで自分が殺してしまったかのような罪悪感に苛まれていきます。

 それにしても「夜はイマシメが横行する」「躯の歌を聴いたら9日以内に死ぬ」、そんな噂があるのに、教官を務めるほどのパイロットが武装もせずに夜道を歩くものでしょうか? ネットでも「無能にもほどがある」「危機感がなさすぎて不自然」と批判されていました。

 さらに、いつの間にかマアムの小説を入手していた破先エミル(CV:日笠陽子)が、マアムをさらに追い詰めます。エミルは小説の内容そのものではなく、「死神なら躯を倒すことができる」という文面を言及します。それは一時期ククノチ学園で噂になった都市伝説のようなものでした。

 嫌がるマアムを無理矢理連れて、エミルは死神がいると噂の廃病院に足を踏み入れます。しかし二人の姿は、そこかしこに設置された防犯カメラでイクスの研究者たちに見られていました。行き止まりにあった扉の前で立ちすくむ二人に矯正施設から出てきたばかりのヘイトが音もなく近づくと、頑丈な扉が開かれていきます。

 しばらくして、アカシたちのいる講義室へひどく動揺したマアムが駆け込んできました。落ち着かせようと真木ミナシ(CV:柿原徹也)が駆け寄るも、そこへ出撃命令が入電!! 向かった先でアカシたちは、禍々しい雰囲気をまとうロボット“死神”を目にします。

 扉の先にあった死神に搭乗したヘイト。しかし、そんな彼を拒否するように暴走する死神を前に、研究者の阿倉カサネ(CV:前田愛)は、アカシに死神“アージェント”のコックピットへ向かうよう指示します。一時的に動きを封じた死神へ乗り込むアカシ。その直後、精神が蝕まれるような感覚におそわれます。

 次の瞬間、アカシはなぜか無明領域の真ん中に立ち尽くし、躯と謎の少女に対峙していました。そこに「(これは)お前が倒すべき者だ」と聞き覚えのある男の声が響きます。その声にパニックを起こすアカシを現実に引き戻したのはミナシでした。ネットで「ミナシは『エヴァ』のカヲル君みたいな存在?」とつぶやいた視聴者がいましたが、すべてを知ってそうで無邪気に振る舞うミナシは確かに得体が知れません。

 アカシが正気に戻ったところで死神の暴走は沈静化します。それが死神“アージェント”がアカシを受け入れた瞬間でした――。



 いやー。これは鬱になりますね。視聴の時間がいけないのかもしれませんが……。今回登場した“死神”に対して「乗り続けていたら精神崩壊しそうなロボット」とコメントした視聴者がいましたが、筆者にとってはこのアニメ自体がそんな感じです。

 それにしても、外堀をじわじわ埋めていくようなストーリー展開には謎が深まるばかりです。まず用語の注釈がほしいですね。ネットでも「突然専門用語が飛び交って何を言っているのかわからない」「設定が謎なのはいいとして、日常風景すら不自然でリアリティがない」「切迫感が伝わってこず、ホラーアニメとしても中途半端」と、あまり良い評価は拾えませんでした。

 その一方で、「打算的なキャラが多く、面白くなりそうな雰囲気は感じる」「神アニメ。目が離せない」とコメントする視聴者もいます。筆者もどちらかというとこっち派。ともあれ、全主要キャラがそろう第3話は勝負どころとなるでしょう! 制作の方々、がんばって!!
(文/牧野絵美)

飛び交う専門用語に視聴者、困惑!? 謎めくストーリー展開に好みが分かれる『M3~ソノ黒キ鋼~』第2話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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