三浦春馬もついに上陸!

『進撃の巨人』実写映画の「軍艦島」撮影がGW明けにも開始か?

2014.04.29

 今月初旬、長崎市が人気マンガ『進撃の巨人』の実写映画の撮影を、「軍艦島」にて行うことを明らかにした。撮影に協力する長崎県観光連盟は、「軍艦島」で『進撃の巨人』の撮影が行われることについて、「老朽化が進む島内の建物が、巨人に襲われて荒廃した都市のイメージに近いのでは」とメディアに答えている。

 当初の発表では、「今夏にも撮影開始か」とされていたが、島を訪れた観光客がこう話す。

「軍艦島へのツアーのコンダクターさんの説明によると、4月中旬に日程の打ち合わせが行われ、このGW明けにも、撮影が開始されるとのことでした。『三浦春馬さんも来ますよ!』と、ノリノリでお話してくれましたよ」

 そもそも「軍艦島」とは、現在2015年の文化遺産登録を目指している「明治日本の産業革命遺産」のひとつ、長崎・端島のこと。端島はかつて、三菱マテリアルが所有し、炭鉱によって栄えた人工島だ。最盛期には、その人口密度が東京の約9倍(世界一)にも上り、1916年には日本で最初の鉄筋コンクリート造の集合住宅「30号棟」が建設された場所としても知られている。
 
 74年に閉山して以降、長い間一般の立ち入りは禁止されていたが、2009年より、島の南部に整備された見学通路のみ観光客の立ち入りも許可され、ここ5年ほどの間に、50万人もの人が訪れる人気のスポットとなっている。

 しかし、現在この「軍艦島」は、その“維持”の難しさが問題視されているのだ。

「軍艦島は現在、世界中のどんな建設技術をもってしても、その老朽化をおさえ、状態を維持する方法はないとされているそうです。そんなこともあって、日本初の鉄筋コンクリートの集合住宅部分をはじめ、建物の密集地帯には、観光客は基本的に入ることができません。12年に公開され、軍艦島が登場した映画『007 スカイフォール』でも、監督のサン・メンデスは島を訪れて5000枚以上もの写真を撮影し、そのシーンすべてをセットでCGで再現しました。『進撃の巨人』では、実際に撮影が行われるとのことですが……世界遺産を目指す今、建物などに影響はないのか、長崎市は、少々不安も抱えているところでしょう」(ライターS氏)

『進撃の巨人』は、来年15年の夏頃の公開が予定されている。「軍艦島」が見事、15年に世界遺産登録されたなら、映画の観客・島の観光客共に、爆発的に増えることは間違いないだろう。だからこそ、映画撮影によって建物に影響なきよう、大きな配慮をお願いしたいものだ。
(編集部)

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