「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

伏せられた『食戟のソーマ』の印税は、1億1600万円!? 企画ずくめの「少年ジャンプ」最新号

――発行部数280万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1404_jump22.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年22・23合併号(集英社)。

 本日28日発売の「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)は、ゴールデンウィークを前に2014年22・23の合併号となっている。表紙は『ONE PIECE』の主人公・ルフィを中心に、連載作品のキャラクターが並ぶ賑やかなもの。今回、合併号とあってか企画や情報などが通常の号よりも盛りだくさんであった。早速その中身を見ていこう。

 表紙をめくると、とじこみ付録として「ジャンプ オールスターSP クリアファイル」が付属。そして、「ジャンプ」が夏に行うイベント「ジャンプ ビクトリー カーニバル」(以下、ジャンバル)の公式キャラクターが発表された。海賊風のサメの風体を取るキャラクター・シャーキングをデザインしたのは、『べるぜバブ』の作者・田村隆平。『べるぜバブ』は、番外編が5月7日に発売される増刊誌「ジャンプNEXT!! vol.2」より連載開始となるので、ファンはどちらもチェックを。

 さらに巻頭の企画ページでは、現在公開中の映画『アメイジング・スパイダーマン2』のプロデューサーであるアヴィ・アラドと『NARUTO-ナルト-』作者・岸本斉史の対談を実施。同映画について、演出の手法からマンガ、コミックスを実写映画にすることの難しさについて、話を展開している。特に演出について熱く語る岸本だが、『NARUTO』などでも映画的な演出を採用することが散見される。その演出には毀誉褒貶あるが、ともあれ今後『NARUTO』本編にも『アメイジング・スパイダーマン2』を彷彿とさせる演出が登場するかも……?

 今週の掲載順位では、前号まで好調だった『ILLEGAL RARE』が急降下。最下位から上に向かって『TOKYO WONDER BOYS』『BLEACH』『ILLEGAL RARE』『ステルス交境曲』と、新連載4作品のうち3作品が下位に連なる結果となってしまった(『i・ショウジョ』は中盤下位)。『TOKYO WONDER BOYS』は3週連続最下位と、連載継続は難しいと思われるが、Xデーは果たして……。連載改編期と後述の『HUNTER×HUNTER』(以下、『H×H』)連載再開を受けて、幕を下ろすことが予想されている。

 今号の目玉企画としては、センターカラーで「春のギャグのカーニバル!!」が展開されている。『すごいよ!!マサルさん』『ピューと吹く!ジャガー』で知られるうすた京介、『メゾン・ド・ペンギン』『いぬまるだしっ』の大石浩ニ、兄弟誌「ジャンプSQ.」の連載作家である『ギャグマンガ日和』の増田こうすけ、『カッコカワイイ宣言!』などの地獄のミサワら、4人の有名ギャグマンガ家がそれぞれ読み切りを掲載。うすたは、ゆるキャラ・くまモンを題材にしたうすたらしいテイストの一編を、大石は青年誌などでお馴染みのドキュメンタリー風マンガのパロディを執筆していた。少年読者にはウケの悪そうな大石の読み切りだが、『いぬまるだしっ』の頃から変わらない器用なメタ・ギャグを展開し、アオリ文などもそれらしく作りこむなど、悪ふざけ感の強いギャグ作品に仕上がっていた。また、増田と地獄のミサワは共に「ジャンプSQ.」連載作の『ギャグマンガ日和』と『いいよね!米澤先生』の出張版を掲載。安定のクオリティの2作といえるだろう。

 続けて特別企画として、「オールスターもしもコラボ漫画」企画を展開。これは「『ジャンプ』連載作品のキャラが、ほかの連載作品の世界に行ったら…?」というのを想定した1カットを、それぞれの作者が描くもの。「もしもルフィが、『NARUTO』の世界に行ったら…!?」「もしもナルトが、『黒子のバスケ』の世界に行ったら…!?」など……。特に「ジャンプ」作家がほかの連載作品のキャラクターを描くことも多く、「ジャンプ」ファンには嬉しい企画であろう。なお、同企画の拡大版として「もしも斉木楠雄が『食戟のソーマ』の世界に行ったら…!?」「もしも磯兵衛が『こち亀』の世界に行ったら…!?」のマンガ2本も掲載されていた。ちなみに、この読み切り内で伏せた状態で触れられたコミックス290万部の『食戟のソーマ』の印税についてだが、一般的に印税率は10%(変動あり)とされており、概算として、1冊約40円×290万部で1億1600万円程度と推察できる。

 そして、今号でネットを中心に世間を騒がせたのは、人気マンガ『H×H』連載再開の報。現在放送中のテレビアニメも日曜朝から平日深夜に放送時間帯を移し、視聴者からの評価も上々な本作。ネット上のお祭りっぷりを見ても、改めて本作の人気を痛感することができる。再開は6月2日発売の27号からなので、期待してその時を待とう。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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