アニメ関連DVD市場はアイドルDVDを超えた!? アニメイトと強力タッグ！ 新レーベル「あにぷぅ」担当者が語る展望

■声優企画を重視！ 「あにぷぅ」の今後の展望

──「あにぷぅ」の第1期ラインナップを見ると、平川大輔さんが声をあてている『俺と一緒にトレーニング』や英会話レッスンの『英会話教師 前園くんと後田くん!!』など、女性向けが多い印象ですが……。

佐藤　アニメイト様のユーザー比率が若干女性のほうが多いということで、最初は女性向けのコンテンツに振ってみることになりました。あとは、島﨑信長さんや平川大輔さんといった男性声優の方に出演していただけることとなったのが大きいですね。今後は女性向け以外のコンテンツも展開していく予定です。

──第1期の中では、俳優が実写で男の娘を演じる『love×love 男の娘』が異色ですね。

佐藤　そうですね。「あにぷぅ」では、なるべくアニメイト様で売れる商品を作りつつも、レーベルの特色として、パンチの効いたものを織り交ぜたいと、弊社の意向がありました。この手のコンテンツを買うユーザー層を考えたときに、アニメイト様のユーザー層と外れていないんじゃないかと考えました。ただ、予約枚数が伸びるものではないので、店頭で実際手にしたお客さんに「あ、こういうものなんだ」と感じていただいて、興味を持っていただければなと。

──今回、実写作品は『love×love 男の娘』だけですが、今後声優さんが実写で登場する作品などもあるのでしょうか？

佐藤　はい、もちろん企画しています。むしろ、今後は声優さんをメインとしたコンテンツを作っていくかもしれません。アニメーションを作るのは結構な費用がかかりますし……（笑）。ただ、発売記念イベントと同じく、実写で出演してもらうのはなかなかハードルが高いです。そんな中、折り合いのつく企画を考えて、交渉しています。

──しかし、こういった声優さんが実写で出演するような映像の市場は、なかなかユーザーにも認知されていないような気がします。

佐藤　確かにそうかもしれません。そういう意味でいうと、我々もまだ確信があってやっているわけではなく、チャレンジだと思っています。ただ、ある程度実績がある市場でもあるんですよね。アニメイトさんにもコーナーがありますし。