「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

西尾維新が語る『ニセコイ』 「週刊少年ジャンプ」で古味直志との対談が実現

1404_jump20.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年20号(集英社)。

――発行部数280万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

 本日14日発売の「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年20号。表紙は『暗殺教室』、巻頭カラーはテレビアニメ放送中の『ニセコイ』が飾っている。表紙をめくると、『ニセコイ』のアニメ情報特集企画「アニコイ」が拡大版で掲載。今回、『ニセコイ』作者の古味直志と、『化物語』(講談社)を始めとする〈物語〉シリーズなどで知られる作家・西尾維新の特別対談が実現している。西尾維新は過去に「ジャンプ」にて『めだかボックス』の原作として連載をしており、共に「ジャンプ」作家として、『ニセコイ』と〈物語〉シリーズで制作会社・シャフトによってアニメ化された作者同士として、この座組となったようだ。

 この対談では、〈物語〉シリーズの『恋物語』アニメ3話で古味直志が手がけたエンドカードの話に始まり、西尾維新の『ニセコイ』に対する所感やシャフトが手がけたアニメならではの『ニセコイ』の見どころ、さらに西尾維新の好きな『ニセコイ』ヒロインにまで言及している。なお、当対談の別バージョンが『アニメ〈物語〉シリーズヒロイン本 其ノ伍 戦場ヶ原ひたぎ』(講談社)に収録されているとのことなので、『ニセコイ』や両作者のファンは要チェックだ。

 今号の掲載順位では、『食戟のソーマ』が『ニセコイ』『暗殺教室』『ONE PIECE』に続きトップ陣に食い込む安定の人気を見せたかと思えば、『ILLEGAL RARE』がセンターカラーを獲得するなど、中堅人気作が確立してきたよう。一方で、先の新連載4作品の中では、『TOKYO WONDER BOYS』が先週の中盤下位から最下位まで一気に下落。『ステルス交境曲』も下から3番目の位置となるなど、奇しくも新連載の中で原作付きの2作が振るわない事態となっていた。果たしてここから巻き返しを図れるのか? 予断を許さない状況となっている。

 今週白眉だったのは、先週の当記事でも触れた『SOUL CATCHER(S)』の企画ページ「鳴苑ジャーナル」。今号より毎週掲載となった同企画だが、一般的にこうした連載マンガの企画ページはあらすじやキャラクター紹介に割かれることも多い。しかし、同企画では作品内容と絡めて、音楽家・呼吸研究家の宮浦清が“指揮者”の役割について解説をしている。宮浦は自身の公式HPによると、日本初のレイブイベント「RAVE EAST」のプロデュースや、映画『ルパン三世 風魔一族の陰謀』のサウンドトラックを手がけた人物。マンガの紹介だけにとどまらず、基礎教養的な読みものとしても読めるので、興味を持たれた方は目を通してみてはいかがだろうか?

 また、連載マンガでも企画ページでもないが、新創刊マンガ誌「画楽.mag」の純広告にも注目。発行・ホーム社、発売・集英社の当誌では、「ジャンプ」でも連載していた伝奇マンガ家・諸星大二郎の『暗黒神話 完全版』のほか、原作・浅田次郎、漫画・ながやす巧による『壬生義士伝』も掲載されるという。『壬生義士伝』は、今は亡きコミック誌「コミックチャージ」(角川書店)で連載が開始され、「別冊少年マガジン」(講談社)を経て、今回「画楽.mag」に辿りついたよう。そのほか、表紙を人気イラストレーターの村田蓮爾が手がけるなど、往年のマンガ読みが心を惹かれるラインアップとなっている。「ジャンプ」と共に育ってきたマンガ好きの方はチェックしておいて損はないはず。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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