4月より放映開始された深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。
■『ラブライブ! School idol project(第2期)』
第1話「もう一度ラブライブ!」
矢立肇原作、公野櫻子原案、京極尚彦監督、制作会社サンライズによるヒットアニメ『ラブライブ! School idol project』の第2シーズン。
μ’sの活躍によって廃校を免れた音ノ木坂学院。高坂穂乃果が生徒会長に就任したりダンスの自主練習をするものがあったりと、メンバーそれぞれが学生生活を過ごす中、再び「ラブライブ!」が開催されるとの告知がなされた。今回のシステムは、各地区で予選が行われ勝ち進んだチームが本選に進めるというもの。あの強豪である「A-RISE」も当然出場が予想される。参加するか否かに悩む一同だったが、穂乃果は「出場しなくてもいいと思う」と言い出して一同を驚かせるのだが……?
現在キッズ向け・マニア向けを合わせて、百花繚乱状態のグループアイドルアニメ。その中でも横綱級の人気を誇った前作『ラブライブ! School idol project』が帰ってきた! ……というだけで、もはや説明は不要。前作の展開を経て一つにまとまったμ’s。なので、メンバー間の関係はお互いが和気あいあいとキャッキャウフフするなかよしモードからスタートしています。こういう所は続編アニメのいいところですね。
冒頭いきなりの生徒会長挨拶やミュージカルから始まった展開に面食らうよりも、頭空っぽにして「絵里は俺の嫁! 真姫は俺の嫁! 海未は俺の嫁!」「にっこにっこにー!!」などと、実況しながら盛り上がる鑑賞法が正解だと思います。
ところがそうして熱せられた視聴者に対して『このラブライブを逃したら…もうこの9人で出られるのは最後』というセリフが発せられ、今シーズンで三年生メンバー3人の卒業が宣言されます。お祭りは永遠に続かない、いずれは終わるもの……というちょっぴりほろ苦い未来が示唆されるあたり、見事なもの。このあたり、アイドルを“職業”ではなく“クラブ活動”として捉えて新たな視点を導入した『アイカツ!』と同じ考え方で、本作を手がける京極尚彦監督の優れた手腕が伺えます。
考えてみれば『アイカツ!』と『ラブライブ!』というアイドルアニメ二大巨頭を抱え、過去には『アイドルマスター XENOGLOSSIA』という問題作も世に放ったサンライズ。現在の同社は“ロボット・メカアクション物の老舗”というイメージですが、極めて近い将来に“絶対的アイドルアニメの大御所”という方向にシフトチェンジしていく……かも知れませんね。
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『らぶドル ~Lovely Idol~』『チャンス~トライアングルセッション~』
(文/出口ナオト)
『ラブライブ!』で、サンライズは“アイドルアニメの大御所”となれるか!? 深夜アニメ第1話全レビュー!!【6日(日)編】のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、2014年春アニメ、ラブライブ!の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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