はてなブックマークの“中の人”が選ぶ! 「アニメとゲーム」人気エントリー

『ドラゴンボール』解説から手塚治虫“開かずの引き出し”まで――ネットを盛り上げた“マンガ界のビッグネーム”たち

――2014年3月中、「はてなブックマーク」の「アニメとゲーム」カテゴリより、注目を集めた記事をピックアップ!! はてブの“中の人”が解説します!

■「はてなブックマーク」とは?
ソーシャルブックマークサービスの最大手。ネットで話題となっているWebページや、他のユーザーが興味を持つ話題をチェックできる。気になる情報をTwitterやFacebookでも共有可能。iPhone/iPadアプリ、Androidアプリがある。
http://b.hatena.ne.jp/

【2014年3月「アニメとゲーム」カテゴリ・ランキング】
http://b.hatena.ne.jp/ranking/monthly/201403/game

 3月のランキングには、マンガ界のビッグネームの名前が散見されました。圧倒的なブックマーク数で1位に輝いたのは、今も広く親しまれる鳥山明さんの代表作『ドラゴンボール』の読みやすさを説明したブログ記事。キャラクターの「左」「右」の位置が持つ意味を分析しています。また、25年前に亡くなった手塚治虫さんの遺品である机の“開かずの引き出し”が開き、中身がTwitterで公開されました。マンガの神様とはいえ、自分が鍵を掛けたはずの引き出しが開けられると恥ずかしいかもしれないですね……。

■コマの中から読み解く『ドラゴンボール』
記事タイトル:ドラゴンボールの左と右と読みやすさの秘密 – ニカイドウレンジ公式ブログ
記事URL:http://nikaidorenji.blogspot.com/2014/03/blog-post.html
エントリーページURL:http://b.hatena.ne.jp/entry/186649070
タグ:漫画、考察、デザイン
ブックマーク数:1240 users

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 複数のマンガ家がTwitterで「イマジナリーライン」を話題にしたことがきっかけでマンガに登場するキャラクターの位置を解説したエントリーが、大きく注目を集めました。題材は『ドラゴンボール』。押しも押されぬ人気マンガの中で、コマ割りとキャラクターの向きが読者の視線とどう関係しているかを、例を挙げて具体的に説明します。読者に与える情報が時間軸になっていることや、「未来」が左側になっていること、何かにぶつかるときは右向きに描かれることなど、そう言われればそうだった! という視点がたくさんです。

【キーワード解説】
イマジナリーライン
 もともとは映画やビデオの撮影技法に関する用語。2人の人物が登場する場合にその間をつなぐ仮装の線のことをいう。撮影するときのカメラ(マンガやアニメなら描く際の視点)は、原則として線をまたがない。線を越えないことで、作品を見る人が人物の配置について混乱しなくなる。

ドラゴンボール
 Twitterで「イマジナリーライン越え」があるが読みやすいマンガの例として挙げられた。コマの前後で登場人物の配置が真逆になっていることがある。マンガの読者が混乱しにくいようにするための技法であるため、ドラゴンボールに限らず、内容そのものの面白さとは直接連動しない。

【コメント】
・こんなこと考えながら漫画を読んだことないわ。
・マンガ夜話で夏目房之介がこの手の解説はいろんな漫画でやってたよね。それにしてもおもしろい
・やはり漫画は左右の方が強いよね。映画などで考慮されるイマジナリーラインだけで、説明するのは違和感ある
・なのでこれ、漫画を左から右にページを開く国だと原稿ごと左右反転するしか無いんだろうなあ。タイで見た本はたいていの人物が左利きになってた。
・こういうのは漫画家にとっての基礎知識なのだろう。しかし、鳥山明は意図的に自然なコマ割の流れを作っていたのか、それとも無意識のうちにできていたのか、それはわからんなー。

ユリイカ2006年1月号 特集=マンガ批評の最前線

ユリイカ2006年1月号 特集=マンガ批評の最前線

「視線力学の基礎」という小論が所収されてます。

『ドラゴンボール』解説から手塚治虫“開かずの引き出し”まで――ネットを盛り上げた“マンガ界のビッグネーム”たちのページです。おたぽるは、マンガ&ラノベ出版業界事情の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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