「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」

“最先端のアニメ”を知りたいなら『魔法科高校の劣等生』がぴったり!? 深夜アニメ第1話全レビュー!! 【5日(土)編】

【2014年 春の新作アニメ特集はこちら】

 4月より放映開始された深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。

■『魔法科高校の劣等生
第1話「入学編Ⅰ」

 株式会社KADOKAWA・アスキー・メディアワークス「電撃文庫」刊行の佐島勤原作のライトノベルを、小野学監督・熊澤祐嗣副監督、制作・マッドハウスでアニメ化。

 20世紀末に魔法が現実の技術として体系化されるようになって一世紀。強力な魔法の所持は国力と見なされ、世界各国は国を上げて魔法技能師の育成に励むようになっていた。西暦2095年、国立魔法大学付属第一高校に司波達也と深雪の兄妹が入学する。深雪はエリート学級「ブルーム(花冠)」へ、兄の達也は補欠クラス「ウィード(雑草)」へと編入。皆から劣等生と見なされる達也だったが、実はあえて実力を隠して深雪を守る秘密の使命を帯びていたのだった……。

 もともとはWeb上で連載されていた原作小説があまりの人気のため、電撃文庫から書籍化されて刊行。その後も人気はとどまらず、数種のコミカライズを経てついにアニメ化を勝ち取った大人気コンテンツが本作です。総作画監督の石田可奈、CAD・メカニックデザイン担当のジミー・ストーンらは書籍から引き続きアニメ版に参加する、という他に例を見ない形でのスタッフリングで、いかに本作がビジュアルを重視した作風なのかが伺えると思います。

 さて膨大な世界観設定が背景にあることで知られる本作ですが、第1話では兄妹が高校に入学、彼らに関わる周囲のキャラクターが順繰りに登場するフォーマット的な紹介編を忠実にこなしていた感じで、作画や演出も過剰な印象を与えません。いきなりド派手な戦闘がドカン! というツカミはないものの、原作を大きく改変することなくまとめたスマートな仕上りは原作ファン皆が納得のいく映像化でしょう。

 プロローグともいえる『入学編』はまだしばらく続くようなので、劇中で頻繁に使われる用語(ブルーム、ウィードなど)を今のうちに予習しておきましょう(笑)。

 第一話ではバトルの対決描写は少なめでしたが、もともと主人公が絶対最強無双で活躍することが原作人気の要素なわけで、今後は見た後にスカッとするアクション重視、爽快感重視の内容になってゆくと思われます。

 製作陣の力の入れ様からも、今年前半のラノベ原作アニメ代表作になりうるポテンシャルを秘めている本作。今のアニメをよく知らない人に最先端を教えてあげるのには、この『魔法科高校の劣等生』が最適な一作とも言えるのではないでしょうか?

【こんな作品のファンにもオススメ】
魔法戦争』『ソードアート・オンライン

(文/出口ナオト)
【2014年 春の新作アニメ特集はこちら】

“最先端のアニメ”を知りたいなら『魔法科高校の劣等生』がぴったり!? 深夜アニメ第1話全レビュー!! 【5日(土)編】のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!