恵比寿に咲いたロックの花! 人気アニソン&ロックチューンに魂震えたnano.RIPE ワンマンライブ・レポ!

 幕開けから続く盛り上がりは、3曲目に披露されたアニメ『のんのんびより』オープニングテーマにもなった「なないろびより」で最高潮を迎えた。ササキお得意のアルペジオに大きな歓声が上がると、きみコも幼き日の純真さを飾らずに歌い上げる。フロアを見れば、まるで子供のように手を取り合って踊る観客もちらほら。nano.RIPEのかける音楽の魔法が、会場をハッピーな色に染めていく。

 最初のMCで、「日本で一番早いお花見かも」と語るきみコの言葉通りに、この後も色鮮やかなロック&ポップチューンが次々と披露される。「月花」(アニメ『はたらく魔王さま!』エンディングテーマ)で、nano.RIPE流の愛を歌い上げたかと思うと、「夢の果て」では観客とコーラスを掛け合う一幕も。

1403_nano3.jpg(写真/キセキミチコ)

 また、『涙の落ちる速度』初回盤に同梱されたアコースティックアルバム『ミズタマリ』に収録されたリアレンジ曲では、劇場版アニメ『花咲くいろは HOME SWEEET HOME』主題歌「影踏み」をはじめとする3曲をしっとりと歌い上げるきみコ。普段から歌詞にもこだわりをみせる彼女たちだが、アコースティックにリアレンジされることで、より紡ぐ言葉の輪郭がはっきりと感じられたような気がした。

 ライブ後半は、ニューアルバム収録曲を中心に展開。やはり色鮮やかな花の色のように、バラエティに富んだ楽曲が会場を盛り上げる。そしてクライマックスにドロップされたのは、やはり人気のアニメソングだ。「面影ワープ」(アニメ『花咲くいろは』オープニングテーマ)、「リアルワールド」(アニメ『人類は衰退しました』オープニングテーマ)が立て続けに披露されると、フロアの熱気も最高潮に! 病み上がりとは思えない、ノーガード戦法なアクトを繰り広げるきみコに煽られて観客も拳を振り上げ、一緒に熱唱! 大きな一体感とともにライブハウスも大きく揺れた。

1404_nano4.jpg(写真/キセキミチコ)

 しかし、まだまだ演奏し足りないnano.RIPE。「病み上がりだからってなめんじゃねーぞ!」きみコのロック魂全開のシャウトでアンコールの幕が上がった。

「ノクチルカ」「ユートピア」に続いて、最後に披露されたのは、ヒットチューン「ハナノイロ」(アニメ『花咲くいろは』オープニングテーマ)だ。彼女たちの知名度をアニメファンの間に一気に広めた重要な一曲だけに、観客の誰もがそらで歌える様子。いつしか、きみコもオフマイクでオーディエンスとともに合唱していた。アニメソングの持つパワーと、nano.RIPEのロックバンドとしての魂を証明するかのように、この日のステージは大きな一体感の中でフィナーレを迎えた。来場者は彼女たちの奏でる色鮮やかなサウンドに、無数の花明かりを見たことだろう。

 なお3月8日に開催予定だった大阪公演は、4月19日にOSAKA MUSEにて振り替え公演される予定である。
(取材・文/有田俊[シティコネクション])

■nano.RIPE LIVE TOUR 2014「ハナアカリ」大阪公演情報
2014年4月19日 (土) 大阪・OSAKA MUSE
OPEN 16:30 / START 17:00
チケット : 前売 4000円 (税込/ドリンク料金別)
・チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:228-241)
・ローソンチケット 0570-084-005 (Lコード:57970)
・CNプレイガイド 0570-08-9999
・イープラス http://eplus.jp
(問) キョードーインフォメーション 06-7732-8888 (毎日10:00~19:00)

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