タイムライン上に、自分の興味があるジャンルのものが絶えず流れてくることで、自分の欲しかったグッズと出会える確率が高まるだろう。特にオタク系のジャンルだと、限定品などとして流通数が限られている場合も多いので、検索するよりも早く目的のグッズにたどり着くことは重要である。一方、出品者側から見れば、ほかのサービスでは検索しなければ見つけてもらえないグッズをA2matoが能動的に潜在ニーズを掘り起こしてくれることになるから、取引が成立しやすくなるメリットもある。
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しかし、オタク系グッズは、リアルショップが文化を作ってきた側面もあるだろう。ひいては、インターネットが普及する前から、オタク系グッズの取引は行われてきた。その点、A2matoはオンラインでのみの取引に特化しており、こうした旧来の路線とは異なるように見受けられる。その点について、どのような考えを持っているのだろうか。
澤田 A2matoでは、リアルと密接に連携したサービス展開を考えています。たとえば、地方ユーザーには、交通費や時間の都合から同人誌頒布イベントなどに積極的に参加できない制約があります。そこで、東京で開催したイベントにサークル参加したユーザーが、A2matoで頒布作品を出品し、その作品を地方ユーザーが家にいながら手に入れることができますし、リアルイベントに参加したユーザーでも、A2matoでサークルをチェックして、イベントでは手に入らない他の作品を手に入れるきっかけをつくるなどの対応も可能になります。
――サークルの頒布作品の出品って、「とらのあな」や「まんだらけ」といった大手二次流通系でもすでに手がけているじゃないですか。そうなると、A2matoは利用者数がまだ少ないから、不利なんじゃないでしょうか?
澤田 大手に対抗するために、A2matoでは出品者のシステム利用料を5.25%と低い水準に設定しています。また、(出品を考えている同人作家の)創作を支援する企画も考えていて、大手にはないきめ細やかなサービス提供することで、出品者を増やしていこうと考えています。
「とらのあな」「まんだらけ」に対抗できるか? “オタグッズ”専門取引アプリ「A2mato」の展望を聞いたのページです。おたぽるは、おもちゃ、その他、ホビー、A2mato、セブンバイツ、澤田翔太、インタビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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