新感覚ではない…!? 3DCGとプレスコで「新感触」を表現したアニメ『シドニアの騎士』先行上映会

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 谷風長道役の逢坂良太は言う。

「プレスコと言ってもまったく絵がないわけではなく、絵コンテでの状態で動画にした、こういう流れの話になっているよ、というものはあるんです。それだけではわからないところもあるので、監督や音響監督の方から、ここはこういう場面になるという話をいただき、その光景を想像しながら演技をしていました。予想以上の出来でした」

 また、大原さやかはプレスコのよいところを「大きなアドリブというよりも、それぞれのキャラクターが活かしたいテンポ感があるんです。この気持ちならこのくらいのテンポで言いたい、ということを大事にできるのは大きかった。小林艦長は特にマイペースで動揺しないキャラクターなので、ほかのキャラと同じテンポだと“速い”という体感があったんです。自分がやりたいテンポで台詞を置くことができ、やりやすかったですね」と、わかりやすく説いていた。

 独特の作風で他の追随を許さない弐瓶勉の原作は台詞が少ない。演じる声優としてはやりにくいのかと思いきや、星白閑役の洲崎綾は「わたしのキャラはもともと口数が少なくて透明感があるキャラなのであまり喋らない。セリフが少ないのはやりやすいです」と冗談交じりに歓迎した。これは「管制塔のオペレーターチームが弐瓶勉さんが描いてない部分の緊迫感を上乗せして表現できるのは現場でも盛り上がっているところ」と、仄姉妹役の喜多村英梨が指摘するように、映像化の際にアニメ側で何かができるスペースが残されていることも意味しているのだろう。

 また漢字の多さや、建築物などの「汚し」で表現される情報量は、科戸瀬イザナ役の豊崎愛生が「和風なんですよね。そこが恰好いい。古いものが使われてきたヴィンテージ感にリアリティをおぼえ、ぐっときます」と感じ入っているように、アニメ版でも見事に再現されている。

 トークの中盤に入ると、オープニング主題歌を歌うangelaが登場。「昔の日本の行進曲」を企図した楽曲が生まれたわけを語った。

「DNAを揺さぶるような曲がいいですという非常に抽象的なオファーをいただき、日本人と言えば昔の日本の行進曲とか、よし、行くぞ! というものがいいですと言われまして。奮い立たせるような東欧の国歌調、昔のロボットアニメ調……と、いろいろとご提案をいただいたのですが、わたしたちとしては、宇宙で、未来で、日本の行進曲で、タイトルをぶち込みたかったんです。全部入れてこんな曲になってしまいました」(atsuko)

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