吉田さんは、世界中からスマホ展開について聞かれるという。据え置き機は文化だから成長が止まったわけではなく、(スマホについても)いつでも取り出せてやめられるエンタメが流行っているという現状だから、どっちがどっちというこだわりはないそうだ。
馬場さんは、スマホゲームはジャンルの1つでしかないし、やってくれるユーザーが要る限り続けていくだけ、選ぶのはユーザーだから我々は作るしかないと答えた。そして今はスマホでもPCでも見劣りするわけではなく、プラットフォームの違いは回線速度の問題であるとした。
続けて吉田さんも、スマホはデバイスの1つでしかないため、スペックが作りたいゲームに足りる時期が来てニーズがあればやる、とその将来に期待をのぞかせた。
またGFFのイベントは業界への就職も念頭にあることから、ガンバリオンの山倉千賀子さんは事前に受け付けた質問の中から「クリエイターになりたいと思ってからどのような勉強を?」と登壇者に投げかけた。
企画をやりたいと思っていた吉田さんは、とにかくゲームで遊んで「このゲームはどこが悪かったんだろう? 自分だったらこうする」というのが近道、間違っていてもいいので「何故」を自分の中で消化できるかがポイント、とした。馬場さんも「(このゲームは)なんで楽しいんだろう」と考え、引き出しが多いほうがいいと話した。
30日のGFFスペシャルステージでは、“1000年に1人の逸材”として引っ張りだこの橋本環奈さんが所属する地元アイドルグループ「Rev.from DVL」や、頭にゲーム機を載せてゲームミュージックを演奏することで知られるサカモト教授などのライブで盛り上がった。そしてグランドフィナーレには福岡市長の髙島宗一郎さんが武者姿で登場。ちょうどNHKの大河ドラマにて、福岡にもゆかりのある黒田官兵衛を主人公とした『軍師官兵衛』を放送中であることのPRも兼ねていた。GFFでは「福岡をゲームのハリウッドに」というスローガンを掲げてきたが、ここにきてまた一段違うステージに登ることを感じさせるイベントとなったことを印象づけた。
(取材・文/真狩祐志)
■GFF
http://gff.jp/
■福岡ゲーム産業振興機構
http://www.fukuoka-game.com/
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