羽海野チカと森薫の知られざる関係まで 意外なエピソードも飛び出した「マンガ大賞2014」授賞式詳報

1404_comicaward2.jpg『乙嫁語り』の受賞イラストは、「マンガ大賞」の公式HPで読むことができる。

 3月27日、日本放送イマジンスタジオで「マンガ大賞2014」の授賞式が開催された。大賞に輝いたのは、森薫氏による『乙嫁語り』(エンターブレイン)。19世紀の中央アジアを舞台に、部族間の結婚をめぐるドラマが描かれていく。

 マンガ大賞へ3回目のノミネートとなった同作は、全米図書館協会「10代向けグラフィックノベル・ベスト10 2012」に選ばれ、「アングレーム国際漫画祭2012」(フランス)にて「世代間賞」を贈られるなど、国内外を問わず評価されている。

 授賞式では、大賞の発表がされると盛大な拍手の中を森氏が登壇。和服に慣れた所作も相まって独特の存在感が壇上に生まれた。綿花やブドウのあしらわれた手製のプライズには、「ウズベキスタンなど(作品の舞台となっている)地域の植物をあしらったプライズをいただけてうれしいです。とてもキレイ」と顔をほころばせた。続いて司会者から読み上げられたのは、昨年大賞を受賞した羽海野チカ氏からのメッセージ。森氏の前作『エマ』や受賞作『乙嫁語り』に対するファン目線での祝辞を聞き、森氏は羽海野氏への感謝の意を示した後、「そういえば羽海野チカさんは同じ高校の先輩なんです。直接お会いすることはなかったのですが」と会場を驚かせた。

 今作で19世紀の中央アジアを舞台に選んだ理由を聞かれると、「もともと中央アジアに興味があったのが理由の一つ。そして。前作の『エマ』とはまったく違った設定で、読者の方に新たな世界を感じてほしかったんです」とコメント。さらに「この題材を描くなら月刊誌では難しいと思っていました。そんな時、隔月刊の掲載誌のお話をいただいたので、時間をかけて密度の高い作品を描けるチャンスだと思ったんです」と、これまで中央アジアの作品に着手できなかった経緯を明かした。

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