『ドラゴンボール』「クリリンのことかーーーっ!!」なかなか活躍できないストレスを一掃した超サイヤ人・悟空の登場

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――今から30年前以上前、そう僕らが子どもだったあの頃に読みふけったマンガたちを、みなさんは覚えていますか？　ここでは、電子書籍で蘇るあの名作を、振り返っていきましょう！

（イラスト／村田らむ）

　『ドラゴンボール』Kindleカラー版、今回は「フリーザ編」である。

　この●●編という区分は、『ドラゴンボール』Kindleカラー版がつけたネーミングである。実際の連載時には、この区切りがあったわけではない。サイヤ人編からフリーザ編は、同じ時系列でストーリーが進んでいたので、当時は新しい展開になったという感覚は薄かった。

　しかし、ここでいよいよ舞台は宇宙に広がった。宇宙船に乗ってピッコロの故郷・ナメック星に行くのは、ブルマ、クリリン、悟飯の3人である。ナメック星までの道のりは1カ月。

　ブルマは『ドラゴンボール』随一のエロキャラクター。初期の『ドラゴンボール』では、ノーパンだわパフパフだわで、当時の小学生たちをトリコにしてきたキャラクターである。戦闘仲間のヤムチャの彼女というのが難だけど、1カ月あればなんとかなるぞ、クリリン!!　ヤムチャは死んでるし!!と、高校生の僕らはクリリンを羨んだが、結果、グルマが下着でウロウロすることなく、悟飯と脳内で試合をして時間を潰しているうちにナメック星についた。本当にモテたいのかクリリン!?

　時に、脳内でトレーニングって、サラッとやってるけど、これってすごいよね？　これ以来出てこないけど。

　と、のんきな旅行だったはずが、最強の宇宙人フリーザが現れたことによって、壮絶なドラゴンボール争奪戦に展開していく。

　肝心の主人公、孫悟空はベジータ戦の怪我を治療中。身体が治ったあとも、宇宙船での移動になるため、ナメック星にはなかなか現れない。『悟空は遅れてくる』の法則が最初から発動しているのだ。結果、現在の実質上の主人公は、クリリンと悟飯、そしてベジータである。

　クリリンはよく、『ドラゴンボール』好き仲間の会話の中で、

「ドラゴンボールの世界の中で、最強はクリリンだよな」

と言われることがある。最強の地球人と言えば、天津飯とクリリンのどちらかだが、（目が3つあったり、鼻がなかったり、どっちも人間か？　って気がしないではないが……）、やっぱり、よその星でひたすら頑張ったクリリンに同情票がいくというものだろう。

 
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