『トッキュウジャー』と『鎧武』の構造は表裏一体!? 臨時列車は満員御礼!『トッキュウジャーvs鎧武SP』

 ヘルヘイムの実を食べて巨大化したライオンインベスはトッキュウオーが撃破したものの、モグラロイドには逃げられてしまった。地下帝国バダンの狙いが“沢芽シティ侵略”にあると知った紘汰は、ライトたちに舞を烈車に乗せてくれ、と頼む。何も知らず、烈車ではしゃぐ舞。だが、それは舞を危険が迫る町から一時離しておきたいという紘汰の願いからだった。それを知り、沢芽シティに戻ろうとした彼女は、モグラロイドに誘拐されてしまう……。

 ヘルヘイムの実にまさか巨大化作用まであったとは、このリハクの目をもってしても見抜けませんでしたが(by『北斗の拳』)、このSPのみのオンリー設定のような気もするので、とりあえずスルー。それでなんだかんだで、奪還計画に紘汰にライト、光実に仮面ライダーバロンの駆紋戒斗(演:小林豊)まで駆けつける舞、モテモテです。

 それにしても、「良いことを思いつきました」と“旗を背負った龍玄とバロンが囮になって、敵の目をひきつける”という作戦を自信満々に言える光実が御曹司でユグドラシル・コーポレーションは大丈夫なのでしょうか? まあ成功しちゃいましたけどね!

 その間に紘汰とライトは、モグラロイドたちのアジトに潜入。囚われた舞のもとに駆けつけますが、何とそこには龍玄&バロンと戦っているはずのモグラロイドが! 実はモグラロイドは兄弟だったのだ。

 待ち伏せしていた敵に囲まれ、絶対絶命の危機に陥った紘汰とライトだが、ライトの“勝利のイマジネーション”を共有し、包囲を突破。舞を救出した二人は鎧武と1号に変身し、龍玄、バロンとモグラロイドたちと戦う。そして、ほかのメンバーも駆けつけ一堂に会したトッキュウジャーが、モグラロイドの片割れを仕留めようとしたその時、謎の仮面ライダーフィフティーンが出現。圧倒的なその強さに窮地に追いやられたトッキュウジャー。

 だが応戦に現れた昭和ライダーの1号、2号、そしてV3に救われ、フィフティーンを退け、モグラロイドを倒すことができた。鎧武も残ったモグラロイドの撃破に成功。トッキュウジャーたちは、平和が訪れた沢芽シティを後にし、次の停車駅を目指して出発するのだった。

 自分たちの住んでいた町を探すライトたちと、自分たちが住む沢芽シティを守るために戦う紘汰たち。実は表裏一体な『トッキュウジャー』と『鎧武』のドラマ構造が際立った回でした。

 何気に通常の『トッキュウジャー』の放送時間帯である8時前にトッキュウオーでの戦いがあったり、前半はトッキュウジャー主体で、後半は鎧武が主体の話になる構成もナイス(実は、8時過ぎにはライダー枠のお約束で画面上から時刻表示が消えてたりします)。

 ちなみに今回、出てきた地下帝国バダンは『仮面ライダーZX』の敵組織なんですが、実はこの『ZX』は、複数の雑誌グラビア記事メインで展開した珍しいライダーシリーズ。当初は映像化の予定がなかったものの、ファンの“映像が観たい”という要望が集まって一度だけテレビスペシャルで制作された、いわば“みんなのイマジネーション”によって映像化したライダーなんですね。そう考えると、『トッキュウジャー』とのコラボにももってこいの敵役でした。

 もちろん、バダンとフィフティーンが本領発揮する劇場版『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat スーパー戦隊』も、ただいま絶賛上映中です! このSPを観てから行くと、面白さ倍増なんでぜひ!!

 さて烈車戦隊トッキュウジャー。勝利のイマジネーション! 出発進行!! 次の停車駅はヒカリ(演:横浜流星)のけん玉を壊してしまい、なんとなく仲がギクシャクしてしまっているカグラ(演:森高愛)とヒカリのお話、第7駅「やるせなく、やる気なく」です。次回からは通常運行。お乗り遅れのないよう、ご注意ください!!
(文/雑賀洋平)

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