“聖地巡礼”に“ご当地アニメ”…AnimeJapan 2014に多数出展された“町おこし”系ブースを取材!!

1404_aj_city6.jpg再起なるか? 「まんが王国とっとり」

 一方、挫折から再生の途上にあるように見えたのが、「まんが王国とっとり」のブースである。2012年、鳥取県が10数億円をつぎ込んで開催した「まんが王国とっとり」。鳥取県は『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげる、『名探偵コナン』の青山剛昌など有名マンガ家の出身地としても知られている。ところが、このイベントは迷走をしまくった。なぜか、公式キャラクターのひとつにディズニーのスティッチを起用。色々といわく付きのイベント・国際マンガサミットを開催してしまうなど、悲惨の限りを尽くした。

1404_aj_city7.jpg古事記伝を現代風にアレンジしたという『女神十神』。

 そんなブースを今回運営しているのは、一般社団法人山陰コンテンツビジネスパーク協議会。当然、行政の大失敗の話を振ってみたのだが、現在はそうした反省を踏まえて、民間主導で“鳥取県ならでは”の部分を生かして活動しているという。純・鳥取県産を謳うマンガ『女神十神』の制作などが、それだ。かつて北海道で起こった「世界・食の祭典」を思い出させる事態に陥った鳥取県で、再びマンガ・アニメを使った町おこしが可能なのか、見守りたい。

 今回の、町おこし系出展の数を見ても、マンガ・アニメが町おこしの起爆剤となるという意識が全国に広まっているのは間違いない。ただ、本当にユーザーのニーズに応えることができているのか、再考したほうがよさそうなブースもあった。もはや、二番煎じ・三番煎じ以上になっているのだから、熟考しなければ成功はない。
(取材・文/昼間 たかし)

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