「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

『アイアンナイト』終了で、「週刊少年ジャンプ」連載レースはさらなる混戦に?

1403_jump18.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年18号(集英社)。

――発行部数280万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

 本日31日発売の「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年18号。表紙は4月よりアニメが放送される『ハイキュー!!』と、「ジャンプ」の“現実系連載”のマンガキャラが勢揃い。『ハイキュー!!』を始め、『黒子のバスケ』や『TOKYO WONDER BOYS』といったスポーツ系マンガ、『ニセコイ』に『i・ショウジョ』のラブコメ系の作品などが並ぶこととなった。次号19号では、今回並ばなかった作品が表紙に掲載されるようなので、合わせてチェックを。また、19号での『ハイキュー!!』は、スペシャルポスターセンターカラーということで、アニメを機に更なる人気爆発が期待される。

 今週の掲載順位では、先週高順位へと浮上した『ILLEGAL RARE』が中盤下位に下落。同時期に始まった『ステルス交境曲』『TOKYO WONDER BOYS』『i・ショウジョ』も軒並み中盤に位置する形となった。連載層の厚い「ジャンプ」だが、今後頭ひとつ抜け出る作品が出てくるのか? いまだにどの作品も先の見通しが見えづらい混戦状態となっている。

 そんな中、ここ数週間最下位となっていた『アイアンナイト』が16話目となる今号をもって最終回を迎えた。突如崩壊した世界で“ゴブリン”となった少年の戦いを描いた本作。質実剛健な物語作りをしていたが、惜しくも短期で幕を閉じることとなった。単行本は4月より順次刊行され、全3巻予定。通常、ジャンプコミックスは1巻当たりの収録話数が、7~10話分となっており、全16話の本作が3巻まで刊行されるということは、告知されている多数の描き下ろしに加え、「ジャンプNEXT!」2012年WINTER号に掲載された読み切りの収録などが考えられる。単行本を読みながら、作者・屋宜知宏の再起を待とう。

 そのほか、新春読切5連弾では、『SKET DANCE』の篠原健太が描く『永久不滅デビルポイント』が登場。コメディタッチのボーイ・ミーツ・ガールもので、少年マンガらしく仕上がっていた。また、今後の読切掲載予定がすべて公開され、次号は天野明の『眠寝太郎!!現る』が、以後、岩本直輝の『黒き妖のゴゴゴ』、新人作家・打見佑祐の『あばれ猿』が掲載予定だという。今回の読切企画は、第1弾の木村勇治と第5弾の打見佑祐と、新人作家で中堅作家を挟む形となった。果たして今後新連載でお目見えするのはどの作家か? にも注視していきたい。

 4月を目前に豪華プレゼント企画やとじ込み付録に力を入れている今号の「ジャンプ」。そんな中でも今回気になったのが、目次にある編集部のコメント欄「OK! JUMP GUY」だ。そこには『今号発売日の翌日、J(ジャンプ)に革命が起こる!!』という記述が。4月1日に「ジャンプ」の公式HPで告知されるそう。こちらにも注目したい。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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