「うちは私企業ですから」『ドラえもん』しずかちゃん修正問題――自主規制を「制作の一部」と言い張るテレビ朝日の呆れた回答

1403_teleasa.jpg「テレビ朝日」内「アニメ・ヒーロー」ページより

 テレビ朝日系列で全国放送された『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』で、しずかちゃんが全裸になるシーンに劇場公開された際にはなかった修正が入った問題(参照)について、本サイトの取材に対するテレビ朝日の対応は答えになっていない回答であった。

 今回、本サイトの取材依頼に対応したのは、テレビ朝日の広報部。「質問内容をFAXしてください」という担当者の求めに応じて質問事項を送付したところ、返ってきたのはわずか数行の答えであった。

 まず、本サイトから送付した質問事項とその回答を掲載しよう。

【本サイトからの質問事項】
1:今回の修正指示にあたって、どのような基準をもとに判断を行ったのでしょうか。

2:判断にあたっては、御社の番組基準及び民放連【編注:日本民間放送連盟】の放送基準が基本になっていると思いますが、間違いありませんか。

3:上記の基準以外に、考査の際に内規はお持ちですか?

4:民放連の放送基準の第11章「性表現」の部分では「(78) 全裸は原則として取り扱わない。」とはなっていますが、この部分は1970年から現在まで変更がありません。その状況で、御社様が過去に放送した番組では過去の『ドラえもん』におけるしずかちゃんの入浴シーンのみならず1987年から放送された『エスパー魔美』でも全裸の描写は放送されています。そのため、御社で内規が存在するのであれば、その変更が。あるいは、担当者の判断基準の変更、もしくはたまたま担当者の主観で判断したのいずれかにあてはまると思いますが、どれでしょうか?

5:放送前の素材のチェックについてです。通常、納品された素材は、局内ではどの部署が、どのようなフローで判断を行っておりますか。考査を担当する部署・人数なども教えて下さい。

6:今回は、完パケ納品されたものを観た上で判断をされたのでしょうか。あるいは、事前に修正依頼を行っていたのでしょうか?

7:修正作業は、シンエイ動画様が行ったということでよろしいでしょうか?

8:今回の修正は局側の判断でしょうか。あるいは、アサツーディ・ケイ様【編注:アサツーディ・ケイは製作に参加】も判断に関与していらっしゃいますか?

9:問題となっている作品は2013年に劇場公開され、すでに子どもを含めて大衆の目に触れているものです(観客動員数で約348万人の目にはふれていると思います)。そのために自主規制としては「過剰である」という意見が市民から出ているわけですが、どのようにお考えですか?

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