本屋さんしか読めない幻の人気作!? 久世番子の『本販通信』が完結

『暴れん坊本屋さん』(新書館)『パレス・メイヂ』(白泉社)などの作品で知られるマンガ家・久世番子の、とある作品が最終回を迎えたことが書店員を中心に話題になっている。

 連載作の名前は『本販通信』。『暴れん坊本屋さん 完全版』にも収録されているので知っている人もいると思うが、なぜ書店員の間で話題になっているかというと、この作品が書店員しか読めない作品だったからだ。

『本販通信』が連載されていたのは、「日販通信」(日本出版販売)という書店向けの業界専門誌。書店員経験者である久世が、『暴れん坊本屋さん』の中で“本販”という架空の取次(出版社から書店への本の流通を行う業者)を描いたことをきっかけに始まった、書店向けのコラム連載だ。もともとは書店員、しかも日販という取次と取引をしている書店員しか読めない幻の連載であったのだが、前述のとおり、『暴れん坊本屋さん 完全版』に収録されることで、一般読者も読むことができるようになっていた。ただし、同作に収録されているのは2012年までの連載分のみ。それ以降の連載分はやはり書店員のみのお楽しみとなっていた。

 久世はTwitterで連載終了の告知を行うとともに、未収録となった連載分について「お許しあそばせ。」とコメントしており、現在のところ一般読者の手に届く形での掲載は予定がないようだ。

 ちなみに、この「日販通信」は国会図書館に納められているとのこと。幻となった未収録分をどうしても読みたい人は、国会図書館へ足を運んでもいいだろう。
(文/ネルヤ編集部)

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