『宇宙戦艦ヤマト』のサウンドを徹底的に味わい尽くす！　「スペースカインズ×ヤマト講座」レポート!!

• ツイート
• 

■幻の「宇宙戦艦ヤマト」3、4番の合唱が響き渡ったアンコール！

　BGMと劇中歌で盛り上がったライブ本編に対し、アンコールでは誰もが聴きたいボーカル曲がスペースカインズのボーカリスト3人の美声と共に披露された。

　まずは貴日ワタリが、初代『ヤマト』エンディングテーマ「真っ赤なスカーフ」、劇場用アニメ『さらば宇宙戦艦ヤマト　愛の戦士たち』主題歌「ヤマトより愛をこめて」をオリジナルボーカリストたちへのリスペクトを込めつつ、情感たっぷりに歌い上げる。

ザ☆カインズメンバーの常見弘士。

　バトンを受け取った斉藤淳一は、劇場用アニメ『ヤマトよ永遠に』主題歌「愛よその日まで」を担当。この日、彼がメインボーカルを担当したのはこの曲のみであったが、その分一曲にかける情熱は格別であった。エモーショナルな歌声に、心を揺さぶられたのは筆者だけではないはずだ。

『さらば宇宙戦艦ヤマト　愛の戦士たち』のイメージソングにして、永遠のライバル・デスラーに対する古代進の思いが込められた「好敵手」。そして『宇宙戦艦ヤマト　新たなる旅立ち』主題歌「ヤマト!!新たなる旅立ち」を歌ったのは、もう一人のザ☆カインズメンバーの常見弘士だ。彼の渋い歌声が、勇壮な楽曲に絶妙にマッチする。

　三者三様の歌声で、『ヤマト』という作品が内包する“男のロマン”を表現してみせたボーカリストたちに、会場からは大きな拍手が沸き起こった。

　ライブのフィナーレを飾ったのは、もちろんこの曲。『宇宙戦艦ヤマト』だ。しかも、幻の3～4番の歌詞も加えた「完全版」（……と言っても大丈夫か？）！　観客も一緒になっての「宇宙戦艦ヤ～マ～ト～♪」の合唱でライブは終演となった。

　作品を愛し、作品を知り尽くしているファンだからこそ作り上げることのできた、愛にあふれたイベントとなった「スペースカインズ×ヤマト講座」。このステージが成功だったか否かは、アンコール後の熱い歓声と終演後の和やかな雰囲気を見れば一目瞭然。その光景に、アニメ業界人のみならずファンも全力で作品を応援し、アニメ業界を盛り上げようとしていた70～80年代の空気を感じたのは自分だけではないはずだ。

　なお、スペースカインズは7月6日に石ノ森章太郎が生み出した2大ヒーローをテーマとするライブ「スペースカインズライブ26　改造人間VS人造人間」を同会場で開催予定。「ヤマト講座」も、現在何やら「仕込中」とのことなので、それぞれ今後の動きにも注目である。
（取材・文／有田俊[シティコネクション]）

■スペースカインズ公式HP
http://www.spacekinds.com/

■ファン主催トークイベント「ヤマト講座」情報まとめページ
http://homepage2.nifty.com/myou/yamatoKOUZA/

 
• 前のページ
 
• 1
 
• 2
 
• 3