狙うは神楽坂!? 勝手に選ぶ2014年版オタクが住みたい“東京の街”はここだ!【秋葉原アクセス編】

【秋葉原周辺編はこちら

 オタクに住みやすい東京の街を探す、このシリーズ。前回は、秋葉原とその周辺について、考えてみた。今回は、秋葉原からグッと離れるが「比較的、秋葉原までのアクセスが便利な地域」について検討してみたい。

 交通の便のよい秋葉原。ゆえに電車で秋葉原までのアクセスが便利な地域は、山のようにある。でも、その中でも東京初心者に“住みやすい、住みにくい”はある。家賃の安さで勝負するならば、地下鉄日比谷線、つくばエクスプレスを利用した足立区も便利な地域。そこまで行かなくても、総武線で錦糸町、亀戸、都営新宿線の東大島とか……まあ、秋葉原まで電車でアクセスしやすい地域は、いくらでもある。

 でもね、やっぱり東京東半分は、上京したての若人が住むには、ちょっとハードモードではなかろうか。これらの街はとても魅力的である。でも、その魅力とは、オシャレとも大人の週末的な風情とも違う。カオスこそが魅力なのである。近頃、テレビでタモリが「最近は、東京の東っかわに興味を持っている」と話していることが多い。東京の東半分は、町歩きの達人であるタモリをして、最近ようやく興味を持ち始めた地域。初心者には、ハードルが高すぎる。ある程度、東京の街に慣れた人でなければ、好んで、この地域に住むことはオススメしない。

■総武線で西へ行ってみる

 秋葉原から、総武線で西へ向かうと、お茶の水・水道橋・飯田橋と駅が続く。この沿線に住むのは、よほどの金持ちでなければ、まず困難だと思うだろう。確かに、こうした千代田区側にはまずリーズナブルな物件はない。ところが、この地域にも意外に「これなら住めるかも!」と思える物件の多い地域がある。

 それが、“神楽坂”である。

 JR飯田橋駅とメトロ東西線の神楽坂駅は、徒歩10分ほどの距離である。新宿区となるこの地域、やたらと高級な住宅があるかと思えば、古くからのボロアパートが残存していたりする、東京でも妙な地域なのだ。なにせ、高度成長期に地名を変更するのを拒んで、いまだに矢来町、横寺町、赤城下町とか、昔のままの地名が残っているほどである(空襲で焼けなかったため、道も江戸時代のままなので火事とか地震の時は危険な地域も。ハザードマップは要チェック)。この旧牛込区で分類される一帯は、山手線の内側だというのに最寄り駅までが随分と遠い、いわば陸の孤島。今でこそ、大江戸線が開通し多少は便利になったけれども、それでもいまだに駅から随分と離れている地域は残る。さすがに駅周辺の家賃は高いが、駅から離れると山手線の内側とは思えないような家賃設定の物件が見つかるのだ。

 もちろん、単に家賃が安いだけならば神楽坂を薦めたりはしない。ポイントは書店である。古くから新潮社をはじめとして、神楽坂周辺は大小の出版社が集中する地帯である。そのためか、神楽坂駅前には書店が2軒もある。街場の書店が次々と消滅している時代に、ターミナルでもないのに駅前に2軒も書店がある街なんてあまりない。おまけに、品揃えは街場の書店とは思えないほど、格段によい。片方なんて、常に編集・デザイン関連の書籍コーナーがあるほど。この地域ならば、坂道が苦にならなければ、自転車でも秋葉原に行くことは可能だ。

 特にオススメなのは、“榎町”“東榎町”“山吹町”あたりのもはや、神楽坂なんだか早稲田なんだか、だいたい最寄り駅はどこだよ? という地域。最近は激安チェーンの「業務スーパー」もできたので、エンゲル係数も押さえられるハズだ。

 最終回となる次回は、秋葉原とは一線を画したオタクに住みやすい街を紹介していく。隠れたオタクの楽園が君を待っている!
(文/昼間たかし)

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