Kindleでも読める30年前の名作プレイバック 第6回

ドラゴンボール史上最もバラエティに富んだ冒険を繰り広げた「レッドリボン軍編」 悟空がアラレちゃんに遭遇!? 

「レッドリボン軍編」は、『ドラゴンボール』のシリーズを通しても、最もバラエティに富んだアドベンチャーが繰り広げられる。

 北国でロボットや忍者相手に闘いを繰り広げるマッスルタワー、ブルマとクリリンとともに海底の海賊のアジトで闘いを繰り広げ、なんと『Dr.スランプ』の舞台、ペンギン村までバトルは広がる。そう、ドラゴンボールを探して、悟空たちはアラレちゃんの世界にまで入り込んでいくのだ。

 大平原でのバトルが中心になる後半の『ドラゴンボール』にはない、様々な背景がとても楽しい。また、怪物ブヨンや、海賊のロボット、ブラックが搭乗したパワードスーツなど、何気なく登場するモノのデザインがものすごく優れている。これは、『ドラゴンクエスト』のモンスターのデザインにも通じている。鳥山明登場後、キャラクターデザインやメカニックデザインの人気は、急激に伸びた。

 僕の同世代で絵を描く人間で、影響を受けていない人はまずいなかった。

 そんなレッドリボン軍編で、最も盛り上がったのは桃白白(タオパイパイ)との闘いだろう。「レッドリボン軍編」まで、悟空より強い相手と言えば、師匠である亀仙人だけだった。(例外的にアラレ&ガッちゃんもいたが)そもそも大した悪役は出てこない。

 桃白白は、悟空が手も足も出なくて苦戦する、初めての相手になった。

 桃白白はかなり冷酷な殺し屋だが、ベロで人を突き殺したり、自分で投げた柱に飛び乗って2300キロを移動したり……とかなりインパクトのあるアクションをとるので、クラスではとても人気があった。

 ただ今思えば、桃白白は鶴仙流の創始者鶴仙人の弟なので、「(“気”を使って空を飛ぶ)舞空術使えないの?」と思ってしまうが……。悟空は桃白白との初戦で、圧倒的な戦闘力の差によって、あっという間に負けてしまう。そこから悟空は、すさまじい高さのカリン塔へ上り、亀仙人の師匠であるカリン様の下、3日間の修行を積んでパワーアップ。見事、桃白白を破るのである。

 以降、この

<強敵にコテンパンにされる→すさまじい修行をする→パワーアップ→勝利→強敵にコテンパンにされる……>

という展開は、『ドラゴンボール』の黄金のパターンの1つになった。ピッコロ編でも全く同じ展開が繰り広げられたし、サイヤ人編でも良く似た展開になった。

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