「レッドリボン軍編」は、『ドラゴンボール』のシリーズを通しても、最もバラエティに富んだアドベンチャーが繰り広げられる。
北国でロボットや忍者相手に闘いを繰り広げるマッスルタワー、ブルマとクリリンとともに海底の海賊のアジトで闘いを繰り広げ、なんと『Dr.スランプ』の舞台、ペンギン村までバトルは広がる。そう、ドラゴンボールを探して、悟空たちはアラレちゃんの世界にまで入り込んでいくのだ。
大平原でのバトルが中心になる後半の『ドラゴンボール』にはない、様々な背景がとても楽しい。また、怪物ブヨンや、海賊のロボット、ブラックが搭乗したパワードスーツなど、何気なく登場するモノのデザインがものすごく優れている。これは、『ドラゴンクエスト』のモンスターのデザインにも通じている。鳥山明登場後、キャラクターデザインやメカニックデザインの人気は、急激に伸びた。
僕の同世代で絵を描く人間で、影響を受けていない人はまずいなかった。
そんなレッドリボン軍編で、最も盛り上がったのは桃白白(タオパイパイ)との闘いだろう。「レッドリボン軍編」まで、悟空より強い相手と言えば、師匠である亀仙人だけだった。(例外的にアラレ&ガッちゃんもいたが)そもそも大した悪役は出てこない。
桃白白は、悟空が手も足も出なくて苦戦する、初めての相手になった。
桃白白はかなり冷酷な殺し屋だが、ベロで人を突き殺したり、自分で投げた柱に飛び乗って2300キロを移動したり……とかなりインパクトのあるアクションをとるので、クラスではとても人気があった。
ただ今思えば、桃白白は鶴仙流の創始者鶴仙人の弟なので、「(“気”を使って空を飛ぶ)舞空術使えないの?」と思ってしまうが……。悟空は桃白白との初戦で、圧倒的な戦闘力の差によって、あっという間に負けてしまう。そこから悟空は、すさまじい高さのカリン塔へ上り、亀仙人の師匠であるカリン様の下、3日間の修行を積んでパワーアップ。見事、桃白白を破るのである。
以降、この
<強敵にコテンパンにされる→すさまじい修行をする→パワーアップ→勝利→強敵にコテンパンにされる……>
という展開は、『ドラゴンボール』の黄金のパターンの1つになった。ピッコロ編でも全く同じ展開が繰り広げられたし、サイヤ人編でも良く似た展開になった。
ドラゴンボール史上最もバラエティに富んだ冒険を繰り広げた「レッドリボン軍編」 悟空がアラレちゃんに遭遇!? のページです。おたぽるは、人気連載、マンガ&ラノベ、連載、名作プレイバック、村田らむ、ドラゴンボール、鳥山明の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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