Kindleでも読める30年前の名作プレイバック 第6回

ドラゴンボール史上最もバラエティに富んだ冒険を繰り広げた「レッドリボン軍編」 悟空がアラレちゃんに遭遇!? 

――今から30年前以上前、そう僕らが子どもだったあの頃に読みふけったマンガたちを、みなさんは覚えていますか? ここでは、電子書籍で蘇るあの名作を、振り返っていきましょう!

140228_rum.jpg(イラスト/村田らむ)

 というワケで、「孫悟空修行編」に続き、『ドラゴンボール』第2回は「レッドリボン軍編」である。

 天下一武闘会が終わった後、悟空がひとり祖父の形見のドラゴンボール、四星球を探す旅に出る所から話は始まる。この頃にはアニメもスタートして、人気はますますヒートアップしていた。

 ただ、自宅でテレビアニメを見ていると、

「中学生にもなってアニメなんか見てるなんて、お前は●●●●か?」

と放送禁止用語丸出しで父に怒られたため、ほとんど見たことがなかった。そのため僕は、『ドラゴンボール』のマンガを読んでも、悟空の声が脳内で野沢雅子に変換されない珍しいタイプの人間なのである。

 そういう家だったので、当然ファミコンも買ってもらえなかったし、テレビも野球のシーズンは、ほかの番組はほとんど見せてもらえない。で、頼みの綱のマンガすらも、あまり数は持っていなかったので、とにかくひたすら同じマンガを読み返した。

「レッドリボン軍編」あたりのコミックスは、少なくとも100回以上は読んでいる。さすがにそれだけ読むと、脳に焼き付いているようで、今回読み返してもすべてのシーンを覚えていた。この間久しぶりに実家に帰って本棚から『ドラゴンボール』の単行本を取り出すと、手垢で真っ黒になっていて、触るのに躊躇するくらいだった。でも手に取ると、すっと馴染んで、中学時代の自分に戻れた。何度読んでも汚くならないのがKindleの良い所だけど、それは同時にKindleの欠点でもある。

 最初のドラゴンボール探しの旅では、ピラフ一味が同一目的の敵になったが、今回の敵はレッドリボン軍である。極悪な私設軍隊で、ピラフ一味よりははるかに規模がでかい。

 軍隊をライバルにしながら、お宝を集めるという展開に、スティーブン・スピルバーグの『インディー・ジョーンズ』を思い出した。『インディー・ジョーンズ』では、ナチスと闘いながら、聖杯の手がかりをを探していく。極悪な軍隊というのは、敵としてはとても緊張感があってよい。

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