1万円以上のチケットが3000円で叩き売り!?　AKB×ジャニーズでも集客に苦しむ舞台の現状

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　2月27日、劇団「地球ゴージャス」のプロデュース公演『クザリアーナの翼』の名古屋公演がスタートした。俳優の岸谷五朗と寺脇康文が主宰する同劇団にとって、13作品目となる公演だ。

地球ゴージャス『クザリアーナの翼』公演公式HPより

　今回の舞台には俳優の中村雅俊、山本裕典、さらには元宝塚歌劇団星組トップスターで、壇れいの相手役を務めた湖月わたるら実力派たちが名を連ねている。さらには、メインキャストとしてジャニーズきっての演技派俳優・風間俊介、そして先日行われたAKB48グループの大組閣にてSKE48・チームSのキャプテンに就任した宮澤佐江も参加するなど、話題を集めていた。

　しかし、そんな豪華キャストで固めた同舞台のチケットの売れ行きが芳しくないという。

「名古屋公演が行われた愛知県芸術ホールの大ホールは、キャパ2500席なんですが……チケットが全然さばけなかったらしく、S席1万1500円のチケットが、関係者経由で3000円で売りさばかれていたというんです。関係者としては、AKBにジャニーズで、売れ行きにも期待していたようなんですが……それでも、初日公演は空席が目立ったと言います」（舞台関係者）

　舞台を見た観客は、「アイドルとはいえ、風間くん、宮澤佐江ちゃんの演技、ダンスは本当に素晴らしくて、感動的な舞台でした。途中、岸谷さん、寺脇さんのやり取りには何度も笑いが起きていましたし、最後には観客総立ちでスタンでディングオーベーションが起きるなど、盛り上がっていたんですけど……」と言う。

　愛知公演も残り2日。いくらクオリティの高い舞台を作り上げても、地方公演の集客に苦戦している劇団は地球ゴージャスに限った話ではない。ファンの人たちには、アイドルのライブだけなく、彼女たちが頑張る舞台にもぜひ足を運んでほしいものだ。

（荒川真奈美）