「飛撮仕事人!の飛行機撮影の世界」第5回

「さくらの山公園」に「伊丹スカイパーク」!空港外周の撮影スポットをフル活用せよ!

──飛行機マニアとひと口に言えど、その楽しみ方は実にさまざま。機体に乗ることを楽しむファンもいれば、各パイロットのファンにグッズ収集マニア、エンジン音マニアなど、幅広い。そこで、ここでは最も身近な“飛行機写真”の世界を覗いていただこう……。

140220_igarashi01.jpg羽田空港外周にある「城南島海浜公園」。
公園などは自動販売機やお手洗いなどあることが多く長時間滞在も可能。
緑に囲まれのんびり撮影できる場所だ。


#飛行機撮影を楽しむ場所~空港外周他~

 飛行機撮影ポイントの定番として、前回は空港にある展望デッキについてお話ししましたが、今回は空港の外周ポイントなどについてお話しします。

 空港内の展望デッキと同様、日本は諸外国に比べ、空港外周の施設についても充実しているのが特長です。展望台や公園など、飛行機を見るのに最適な場所が、自治体などによって整備されていることが少なくありません。例えば、成田空港外周にある「さくらの山公園」や伊丹空港外周にある「伊丹スカイパーク」などは、飛行機撮影をしない人にも有名なスポット。飛行機を間近に見ることができる、絶景ウォッチングポイントです。休日などは多くの人で賑わい、珍しい機体の来る日などは飛行機撮影を愛する人でイッパイになることもあります。その様子はまさに壮観。多くのレンズが飛行機の動きに合わせ一斉に動き、ひと通りシャッター音を響かせた後、これまた一斉に液晶を見るという、太極拳のような流れのある動きを披露してくれるのです。

 展望デッキや公園といったメジャーな場所以外にも撮影ポイントは存在しますが、まさにピンキリ。長大なレンズを必要とする場合が多く、空港から遠く離れた場所にも撮影ポイントは存在します。これらの場所を知っていれば、撮影できる画のバリエーションも飛躍的に増大。光線状態や撮りたいと思う画に合わせて動くことができます。

 しかし、こういった場所での撮影は自己責任。展望デッキや公園といったいわゆる公認の撮影ポイントとは勝手が違うので、マナーなどに注意しながら撮影する必要があります。これらは、空港や周辺住民の方々との微妙な信頼関係のもと成り立っている場所ばかり。居心地の悪さを感じたら短時間の撮影で済ますなど、ある種のニュータイプ能力を磨く力も必要です。

 さて、次回は飛行機撮影の現場で交わされるディープな用語についてお伝えしたいと思います。

140220_igarashi02.jpgCANON EOS7D EF24-70mm f2.8L USM SS 1/500 f10 ISO200
成田空港外周にある「さくらの丘公園」にて撮影。
こちらは成田空港会社(NAA)が設置している公園。
花壇などもよく管理されていて、季節のお花と飛行機を絡めることができる。



140220_igarashi03.jpgCANON EOS1D-X EF400mm f2.8L USM Ⅱ + EX2.0Ⅲ SS 1/1250 f8 ISO250
飛行機本来の美しさを表現するなら飛んでいる姿も撮影したい。
空港外周なら着陸前、離陸後の飛んでいる姿を撮影できる場所が多い。



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●A☆50/Akira Igarashi
フリーフォトグラファー兼グラフィックデザイナー。イカロス出版の発行する「月刊AIRLINE」「航空旅行」などで航空写真の連載記事制作などをおこなうほか、カレンダー撮影、航空会社の広告撮影などを担当。仕事でもプライベートでも飛行機撮影を行う生粋の飛行機好き。写真家として活動するだけでなく、DTP/WEBデザイナーやライターとしても活躍中! ガンダ◯好きだがニュータイプにはほど遠い。

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