2014年の大攻勢を予感させる、大雪の中の猛攻ライブ! OLDCODEX Zepp TOKYO公演レポ

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 毎回、ステージに立つたびに、新鮮な驚きと、痛快ともいえる興奮を与えてくれる存在。それがヴォーカリスト・Ta_2とペインター・YORKE.の二人を中心としたサウンドプロジェクト・OLDCODEXだ。

 ロック、ラウド、エモ、エレクトロ、ポストロックといったエッジなサウンドを貪欲に取り入れ、オリジナルな楽曲としてアウトプットする彼らの作品は、『黒子のバスケ』『Free!』といった大ヒットアニメの主題歌としても使用されており、日を追うごとにアニメソング界での存在感を増しつつある。

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 そんな彼らによる待望のワンマンライブツアー「OLDCODEX Zepp Tour 2014-Attract the Attack-」が、2月8日の東京・Zepp TOKYO公演を皮切りにスタートした。今回のライブツアーは、数々のヒットシングルを放った2013年の活動を受けてのツアーであり、彼ら自身にとっても、ある意味「勝負」のツアーとなることは必至。この日のOLDCODEXが見せてくれたのは、そんな周囲からの期待感や注目などものともしない揺るがぬスタンスと、バンドが持っている現在の勢い、熱気に満ちた激アツなパフォーマンスであった。

 偶然にも13年に一度の大雪となった同日だが、そんな悪天候など関係ない! とばかりに会場が一体となって暴れまくった、熱狂ライブの模様をレポートしよう。

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 まずは2013年第1弾シングルとしてリリースしたテレビアニメ『アラタカンガタリ~革神話~』エンディングテーマ「The Misfit Go」で幕を開けたこの日のライブ。疾走感と哀愁が渾然一体となって疾走するTa_2のヴォーカルと、ラウドなバンドサウンドが会場を揺らす中、YORKE.は自分の身長ほどもあるキャンバスの前に立ち、時にブラシを走らせペインティングをし、時に客席に向けて力強くアジテートを繰り出す。

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 この聴覚と視覚を同時に刺激するパフォーマンスこそがOLDCODEXの真骨頂だ。二人は、最初から出し惜しみすることなく、全力のアクトを見せつける。続く「Meteor Train」「brace yourself」では、YORKE.がサブヴォーカルとしてステージ中央に躍り出る一幕もあり、より一体感が増した二人の姿をアピールする。そんなステージ全体からほとばしる熱気を受けて、オーディエンスも最初から力いっぱい拳を振り上げ、声援を送る。いわゆるアニメソング系のライブでは定番のサイリュームは、彼らのライブでは存在しない。

 体一つでステージとフロアがぶつかり合う。そんなプリミティブな「ライブハウスの醍醐味」こそがOLDCODEXのライブの魅力なのだ。そう再認識させられる光景が、幕開けから繰り広げられた。

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 ライブは2013年にリリースされたシングルのカップリング曲と、デビュー以来歌い続けてきた定番曲を織り交ぜたセットリストで進行。バンドの過去と現在が交錯するような不思議な感覚に包まれる中、最初のクライマックスは、ちょうど折り返し地点で披露された「Ignite」で訪れた。ここでは、Ta_2とオーディエンスが息の合った掛け合いを実現。全力でシャウトするTa_2からマイクを向けられたオーディエンスも、両腕を伸ばしながら合唱! 何の打ち合わせもなくとも、ばっちり合わせてくれるフロアのリアクションに、Ta_2も満面の笑顔で応えた。

 中盤、「美しい背骨」「[BLUE]」といったミディアムチューンでクールダウンしたところで、ピースフルなポップチューン「スクリプト」で後半戦の幕が上がった。

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 開幕からオーディエンスの合唱がスタートし、一体感も抜群! この盛り上がりを受けて、Ta_2は「あとは最後までぶっ飛ばすだけ」とコメント。その言葉通り、アニメ『黒子のバスケ』第2期エンディング主題歌「WALK」、LUNA SEAのギタリスト・INORANが楽曲提供し話題を呼んだ「HEAVEN」、ブレイク作となったヒットチューン「カタルリズム」(アニメ『黒子のバスケ』第1期エンディング主題歌)、Ta_2が作曲を手掛けたアニメ『Free!』オープニングテーマ「Rage on」とキラーチューンを連発。YORKE.も楽曲が変わるごとに、様々なタッチのペイントをキャンバス上に現出させる。

 ライブ本編のフィナーレを飾ったのは、Ta_2がヴォーカル、YORKE.がラップを担当する「Stargazer」だ。ここではTa_2もフロアに足を投げ出し、ファンたちに揉みくちゃにされながら最後まで熱唱し続けた。

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 アンコールでは、最後に高速メロコアチューン「sick of it」を叩き込んだOLDCODEX。ライブハウスの外の雪など融かしてしまえ、とばかりに飛び跳ね、シャウトし、ステージを駆け回るTa_2とYORKE.。オーディエンスも彼ら同様に汗だくだ。最後にYORKE.はキャンバスにツアータイトル「Attract the Attack」の文字を刻み付け、ツアー初日はフィナーレを迎えた。

 大きな飛躍の一年となった2013年を振り返りつつ、攻撃の手を休める気はさらさらない! そんな二人の心意気を感じさせる、最高に攻撃的なステージを見せてくれたOLDCODEX。4月には待望の3rdアルバムのリリースも控えており、今年も我々を驚かせ続けてくれることは間違いない。そう期待せざるを得ない、体当たりのライブパフォーマンスを見せてくれたOLDCODEXと、ともにライブを盛り上げたオーディエンスたちに全力で拍手を送りたい!
(取材・文/有田シュン[シティコネクション])

■OLDCODEX公式HP
http://www.oldcodex.com/

■「OLDCODEX Zepp Tour 2014-Attract the Attack-」in Zepp TOKYO
1.The Misfit Go
2.Meteor Train
3.brace yourself
4.Jack
5.#4
6.Flag on the hill
7.VISION
8.Swamp
9.Now I am
10.Ignite
11.美しい背骨
12.[BLUE]
13.garden gate
14.スクリプト
15.WALK
16.HEAVEN
17.kick out
18.カタルリズム
19.Rage on
20.Harsh Wind
21.Stargazer
EN1.Painter
EN2.Cold hands
EN3.night flight
EN4.sick of it

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