グンマーの“マ”の字は魔境の“魔”! 群馬県協力の『群馬県から来た少女』はラノベの極北を目指す!?

 時に気温は摂氏50度を越え、雷雨と空っ風が荒ぶ厳しい自然の中、魔術を使う祈祷師が村を治め、幾多の部族が抗争を繰り広げ、男たちは成人の証を賭けて木のやぐらから飛び降りる、Google先生にも認められた(※「未開の地」で検索してみよう!)世界最後の秘境、グンマーこと群馬県。ここ数年、ネット界隈で話題の群馬県ブームの集大成ともいえる作品がついに登場! それが、ライトノベル『“世界最後の魔境”群馬県から来た少女』だ!!

『“世界最後の魔境”群馬県から来た少女』は、ニャル子さんもビックリな女体化ラヴクラフト『未完少女ラヴクラフト』シリーズに、高校受験に必要な漢字・英単語・数学分野が学べる『スタディ・ノベル』シリーズ、中島知子氏の後見人でもある認知科学者・苫米地英人氏による『洗脳学園』など、ニッチすぎるラインナップでラノベ読みの間では有名なスマッシュ文庫から先月発売された。「MANTAN WEB」に掲載されたプレリリースでは「群馬県庁が内容チェックなどを行ない、名所やご当地グルメなども紹介しガイドブックとしても楽しめる内容」と紹介されており、どうせ聖地巡礼目当てのご当地小説だろうと、タカをくくって書店に出向いてみたら「なんじゃぁ、こりゃぁあ!」とジーパン刑事ばりの絶叫をするハメに。

 いきなりカバーで目に入るのは、半裸で頭に羽飾りをつけ、巨大な斧を背負った、どうみても未開の地の少女のイラスト! その背景には中国のコラ職人も真っ青なフォトショ技術で合成された群馬の名所風景!! 卒業写真で欠席した生徒よろしく違和感ありありの白丸で強引に掲載された群馬県のマスコット、ぐんまちゃん。そして「著 日下一郎」と同じ大きさでさん然と記された「協力 群馬県」の文字……おーい、本当に大丈夫ですか、群馬さん。

 さて気になる内容といえば、主人公・羽柴くんが通う東京の聖バイオG・ドルドーネ学園に、群馬県からの転校生が訪れることから始まります。彼女の名は……コヨトル・ウェウェコヨトル・ショチトルコヨトル! 群馬県による世界支配計画を目論むコヨトルは、聖なる予言に記された邪神「群馬王」を復活させるため、人智をこえた群馬の力を駆使して、壮絶な戦いを繰り広げていく……。

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