『艦隊これくしょん-艦これ-』がよりいっそうアツくなる!? デアゴスティーニの『戦争映画コレクション』で軍艦を知る!

1402_deagostini.jpgデアゴスティーニ・ジャパンの『東宝・新東宝 戦争映画コレクション』特設ページより。

 これも、『艦隊これくしょん-艦これ-』(以下、『艦これ』)ブームの影響なのか? 分冊百科の大手であるデアゴスティーニ・ジャパンが1月に創刊した『東宝・新東宝 戦争映画コレクション』のことである。これまでも『東映時代劇傑作 DVDコレクション』など、通常販売されているDVDを購入するよりも安い価格で往年の名作を提供してくれている同社。このシリーズでもラインナップがスゴイ!

 いや、ラインナップもスゴイけど、どこか『艦これ』で軍艦の名前を知ったというようなライト層をユーザーとして想定している感じがするのもスゴイ。

 それを感じたのは、創刊号に1981年公開の『連合艦隊』をラインナップしたこと。この作品、『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』『潜水艦イ-57降伏せず』など、数々の戦争映画を手がけた松林宗恵が監督を務め、特技監督を数々の爆破シーンで知られる中野昭慶が担当した作品。中野による特撮シーンは、まったく飽きることがない。なにしろ、大和なんてミニチュアなのに1/20サイズで、人が乗って自力航行できるものを作ってしまったのだから。

 物語は、三国同盟の成立から、大和が沈み連合艦隊が終焉するまでを時系列で描いており、戦史をよく知らない人でも、大枠がわかる内容となっている。物語中では机上演習で、サイコロの結果を日本側有利に修正するシーンなど「ああ、こうして日本は負けたんだな……」とか、敗北の理由がおのずと理解できるのもミソである(なお、この作品を通じて「戦艦は、いよいよヤバくなったら火薬庫に注水するんだ」と知った人も多い)。

 本作は、公開当時もヒットした大作。確かに感動できる作品だけれども、やっぱり日本敗北展開だけあって、暗さはつきまとう。その点を読み取っているのか、シリーズの第2号目の収録作品は『日本海大海戦』である。

 日露戦争がテーマのこちらの作品。日本勝利展開なので、安心して鑑賞できるのは当然。なにより、この映画、タイトルになっている日本海海戦のみならず、日露戦争のエピソードを詰め込みまくりだ。『艦これ』の影響で、記念艦・三笠への来場者は増加しているという。でも、『艦これ』ユーザーなら、三笠のみならず映画の中で描かれる常陸丸のエピソードとか、旅順港閉塞作戦も知っておくべき。そのうち、三笠だけでなく、信濃丸も『艦これ』に実装されると期待している人は多い……なので、その時は「杉野! 杉野はおらんか~」と叫びながら楽しめるハズだ(ナレーションは『スペース☆ダンディ』でも話題の矢島正明)。

 ちなみに『戦争映画コレクション』のラインナップ予定作品には『独立愚連隊』シリーズとか『青島要塞爆撃命令』なども並んでいる。どれも5年に一度くらいは、もう一度、観たくなる作品。戦争映画ファンは言わずもがな『艦これ』ファンならずとも、このシリーズは買っておいて、損はないだろう。
(文/昼間 たかし)

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