新作発表で話題の宮崎吾朗だけじゃない! 他業種から転身を果たしたアニメ監督たち

1402_goro.jpg『山賊の娘ローニャ』公式HPより。

 1月31日、ドワンゴはNHKと共同でテレビシリーズアニメ『山賊の娘ローニャ』の制作を発表。監督として、宮崎吾朗が就任することが発表された。宮崎吾朗といえば、日本を代表するアニメーション作家でありながら昨年劇場公開された『風立ちぬ』を最後に長編アニメーション監督を引退することを発表した宮崎駿の息子として知られる人物だ。

 宮崎吾朗は、2006年に『ゲド戦記』でアニメーション監督デビューを果たし、2011年には第2回作品『コクリコ坂から』を公開。デビュー当初は親の七光りで監督デビューと揶揄する向きも少なくはなかったが、『コクリコ坂から』が第35回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞、第29回ゴールデングロス賞の日本映画部門優秀銀賞をそれぞれ受賞したことから、徐々にアニメーション監督としての地位を高めつつある。

 そんな彼だが、元々は都市空間や建築群を設計・構築するランドスケープアーキテクトという職業に就いていた人物であり、アニメ畑と全く異なる業種からの転身を果たしたことになる。

 よほど熱心なアニメファン以外にはいまひとつ馴染みの薄いアニメーション監督という職業だが、その多くはアニメーター、演出家、制作・進行といったアニメ制作に関する業種からのキャリアアップ、転身組から成り立っている。しかし、その一方でアニメ以外の業種から華麗なる転身を果たしたアニメーション監督も少なくはない。

 まず多いのが、マンガ家、デザイナーといったアニメとクロスオーバーする要素を多分に持つ職業からの転身組だ。

 その代表格は、やはり国際的に高い評価を受け、2013年には紫綬褒章を受章した大友克洋(『AKIRA』『ショート・ピース』ほか)だろう。そのほかにも、2010年に惜しまれつつもこの世を去った今敏(『PERFECT BLUE』『千年女優』ほか)、個人制作アニメでその名を世に知らしめた宇木敦哉(『センコロール』)、タツノコプロ創設メンバーとして活躍した笹川ひろし(『ハクション大魔王』『タイムボカン』シリーズほか)、マンガ家、デザイナーから転身を果たした小林治(『Paradise Kiss』『魔法遣いに大切なこと ~夏のソラ~』ほか)といった錚々たる面々が名を連ねる。

 ゲーム業界からの転身組も、近年徐々に増加しつつある。

 美しい風景描写とセンチメンタリズムに訴えかける演出が魅力の新海誠(『ほしのこえ』『言の葉の庭』ほか)、『夜桜四重奏~ハナノウタ~』で監督デビューを果たしたりょーちもなどがその代表格だろう。

 表現手段はそれぞれ異なれど、常に隣り合わせのジャンルとして影響を与えあってきたマンガ、ゲームとアニメだけに、その関係性は見逃すことはできない。

新作発表で話題の宮崎吾朗だけじゃない! 他業種から転身を果たしたアニメ監督たちのページです。おたぽるは、アニメ話題・騒動の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!