クマと女子中学生がいちゃいちゃモフモフ 人気上昇中の『くまみこ』に人類が惹かれる理由

クマと女子中学生がいちゃいちゃモフモフ 人気上昇中の『くまみこ』に人類が惹かれる理由の画像1くまみこ(KADOKAWA/吉元ますめ)

 リアルなクマと女子中学生が田舎の山奥で暮らすコメディマンガ『くまみこ』(KADOKAWA)が人気だ。去年10月に発売された第1巻が12月には第3刷が発行され、わずか2カ月で重版2回と、好調な売れ行きを見せている。

 ページを開くとなるほど、楽しい。本作は、クマを祀る神社に巫女として仕える女子中学生・まちが、人間の言葉をしゃべれる大グマのナツと山奥で仲良く生活する物語。まちが田舎暮らしに飽きて都会の学校へ行きたがるため、保護者ポジションのナツはまちが都会で生きていけるよう、あらゆる試練を与えていく。この2人の親密なやりとりがかわいいギャグタッチで繰り広げられる。

 基本的な魅力は、ナツをリアルなクマとして描くことで、動物が人間くさい行動をとるギャップを生んでいること。

 ナツのビジュアルは、目や口、毛並みなどはデフォルメされているものの、体型や目鼻といったパーツの位置は本物のクマに忠実だ。鋭いツメもあるしキバも見せ、神社の信仰対象として山に生きる。リラックマやくまモン、プーさんなど一般的なクマキャラに比べてかなり生々しい。

 そんなナツが人間らしい言動をとるのがおかしい。第1話でまちに都会へ行く資格があるか、駅の自動改札が「Suica(すいか)・りんご・バナナ」のどれで通れるかクイズを出し始める。悩み始めてしまう残念なまちに「じらさないで早く答えてくださいよ~」とちゃかすし、無知すぎるまちの「こんなの駅員さんの好みによるんじゃ」というぶっとんだ発言に対しては、「は?」と理解不能の面持ちを見せる。リアルなクマと人間くさい言動のギャップが笑える。

 ただし、人間と動物が交流するマンガは珍しいものではない。『くまみこ』が人気でこんなに愛着をもてるのはなぜだろう。

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