スマホアプリとのシナジーを発揮する「ジャンプ」 新連載を前に打ち切り濃厚なのは…?

――発行部数280万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1402_jump09.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年10号(集英社)

 本日発売の「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年10号の表紙・巻頭カラーは、連載が再開され第二章が始まった『トリコ』。年始の6・7合併号から約1カ月ぶり、大増24ページでの登場となった。センターカラーは、3号連続読み切りの第3弾『WONDERFUL WONDER WORLD』のほか、作者の左手骨折で先週休載となった『ワールドトリガー』と料理マンガ『食戟のソーマ』。後者2作品は“ジャンプ新鮮力キャンペーン”として推されており、着実と人気を上げている。

『ワールドトリガー』は、お菓子「ぼんち揚」とのコラボパッケージが公開され、2月下旬から全国で発売されるという。これを機に、さらなるファン層の拡大を見込めるか? かたや『食戟のソーマ』では、先日募集されたキャラクターと作中料理の人気投票結果を発表。その結果は主人公が1位など、順当なものといったところだが、投票総数8225票は「ジャンプ」の人気作としては少しもの足りない印象?

 今号の掲載順位では、前週上位から『黒子のバスケ』が中盤に下がっていることを除くと、ほとんど変化なし。掲載順位末尾も『恋のキューピッド焼野原塵』『HACHI-東京23宮-』『べるぜバブ』と、その顔ぶれに変化はない。来週から順次始まる新連載4本を前に、連載終了が濃厚となっているこれらの作品。名残惜しくも、最後までその勇姿を見届けよう。

 そのほか、浮世絵風ギャグ『磯部磯兵衛物語~浮世は辛いよ~』が、2月4日に単行本発売となる『銀魂』『食戟のソーマ』『SOUL CATCHER(S)』『ワールドトリガー』『磯部磯兵衛物語』自身の計5作品を題材に、「勝手に宣伝企画!! 磯部磯兵衛、2月期JCを告知する。」として、1Pのショートマンガを掲載。企画ページでは、大英博物館への取材旅行の様子も紹介するなど、前号から引き続き“『磯部磯兵衛物語』推し”をひしひしと感じる構成となっていた。

 そして、次号からはいよいよ4連新連載が順次開始されることとなる。第1弾は、前作『ぬらりひょんの孫』がアニメ化されるほどの人気を博した、椎橋寛の『ILLEGAL RARE』だ。現在、スマホアプリ「ジャンプLIVE」では、『ILLEGAL RARE』の新連載を記念して、2月8日まで毎日『ぬらりひょんの孫』を無料配信している。こうしたシナジー効果を出せるのは、スマホアプリを展開する「ジャンプ」ならでは。この企画は、椎橋にとっても追い風となるのではないだろうか。しかし、いくら前作が人気であっても、新作の人気が出なければ最速10週前後で打ち切られてしまうのが、「ジャンプ」の怖さ。新連載4作品中何本が生き残れるかを含め、新連載に注目が集まっている。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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