セクシー大開脚バトルに、男児もお父さんも興奮!! 戦隊愛あふれる名作『キョウリュウジャーVSゴーバスターズ』を見よ!

■大人の心をもわしづかむ、監督こだわりの女美闘(メトミック)

 そして坂本監督といえば、やっぱり注目ポイントは女性陣のアクションシーン。今回は恒例の“オイルてっかてか”【編注:坂本監督は女性キャラにオイルを塗ることで有名】は控えめですが、制服姿のキョウリュウピンク(演:今野鮎莉)とイエローバスター(演:小宮有紗)が敵のエスケイプ(演:水崎綾女)と、セクシーな女美闘(メトミック)を魅せてくれます。実際、この3人の戦いだけ異様に時間が長いので、男性キャスト陣から不満の声もあがったそうですが、「ここがメインなんだから!」との坂本監督の鶴のひと声で収まったとか。ちなみに決めアクションの3人そろって大開脚は、監督のリクエストで急遽現場で挿入されたそうです。さすがはレッドバスター役の鈴木勝大くんと初めて会ったときの質問が「(他のドラマで共演していた)桜庭ななみちゃんってどんなコなの?」だったという坂本監督。男の子と、男の子の心を忘れない……というか忘れられない大人の心をわしづかみですよ。

 その後もドラマは二転三転しながら、終盤の4戦隊による大乱戦バトル、ティラノメカ勢ぞろいのロボット戦、そして怒涛のクライマックスへと、息もつかせぬ勢いで物語は進んでいきます。

 その合間に、シリーズ前作『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』との関連を思わせる会話など、随所にファンへの小ネタも織り込まれており、効率とかコストパフォーマンスとかを無視した手間とネタの詰め込みっぷりに、「本当にこのスタッフは、スーパー戦隊が好きなんだなあ」と実感させられます。それくらいアクション、ドラマともに充分すぎる出来なんですけれど、実は本作を“名作”と呼びたい理由は別にあります。

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