人気絶好調の『GIANT KILLING』だが…今なお憶測を呼ぶ“お騒がせ”原案者の名義変更

1401_giantkilling.jpgGIANT KILLING第30巻(講談社/ツジトモ)

 今、最も支持を集めるサッカーマンガ『GIANT KILLING』(講談社)の最新刊、第30巻が1月23日に発売となった。

 前巻29巻では、椿のU-23代表での活躍やサポーター同士の和解、そして、サッカークラブ・ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)内に立ち込める暗雲、不協和音が描かれていたが、30巻では一体どんな展開を迎えるのか……?

 作中でも題材として描かれているサポーターの揉め事やチームの不協和音だが、本作で思い起こされるのは原作・綱本将也の名義変更騒動だ。

 もともと『GIANT KILLING』は、原作・綱本将也、作画・ツジトモという布陣で連載がスタート。監督を主人公に据え、クラブチームの運営やサポーターとの距離感、チーム内での競争や葛藤をあぶり出し、瞬く間に人気を獲得した作品であることは言うまでもないだろう。

 原作者の綱本将也は、Jリーグのジェフユナイテッド市原・千葉の熱狂的なサポーターで、2011年には町田ゼルビアの個人スポンサーになるなど、大のサッカーファンとしても知られている。また、元アトランタ五輪サッカー代表を扱った『U-31』でデビューし、同じくサッカーを扱った『Goal Den Age』(共に講談社)を経て、『GIANT KILLING』での連載をスタートさせたことからも、そのことがわかるだろう。

 ところが、09年に発売された単行本10巻からクレジットが原作から原案・取材協力に変わり、そのことについて具体的なアナウンスがなかったため、ファンの間では「内容や方針をめぐって編集者と揉めたため、原作を降りた」「作画のツジトモと揉めた」「綱本が原作から降りてつまらなくなった」など、名義変更に関する噂や意見がささやかれ始めていた。

 その後も、綱元は「ヤングチャンピオン」で競馬マンガ『スピーディワンダー』(共に秋田書店)、「ジャンプ改」で少女が主人公の野球マンガ『ボール・ミーツ・ガール』(集英社/連載終了)をスタートさせ、最近ではケータイアプリ「ジャンプLIVE」でふりかけの「ゆかり」をテーマにしたマンガ『ゆかりちゃん』の連載まで始めるなど、サッカー以外のマンガ原作が目立つため、ネット上でも今日に至るまでさまざまな憶測が飛び交っている。

 さらに、この憶測を加速させたのが、13年12月綱本がつぶやいた自身のツイッターでのツイートだ。彼は、13年12月、ジェフ千葉の米倉恒貴がガンバ大阪に移籍することを受けて、「出て行きたいやつは出て行きゃいいよ。」「嗚呼、一刻も早く罵声を浴びせたい。」「ザルがザル獲って苦しめ馬鹿。」といった過激なツイートを連発。このことがネットを中心に拡散し、再び“原作→原案・取材協力”論争に火が付き、ひいては綱本の人間性にまで言及されるまでに至った。

 いろいろな憶測を呼びつつも、今なお不動の人気を得ている『GIANT KILLING』。こうした場外騒動が吉と出るか、凶と出るか? もし単なる名義変更であれば、憶測を打ち消すため、公式のアナウンスも待たれている。今後の展開も含め、引き続き注目していきたい。
(文中敬称略)

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