岩田光央の涙に、観客ももらい泣き!男性声優たちの絆が光った「おれパラ」東京公演レポート!

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 ランティス所属の男性声優たちによる音楽の祭典「Original Entertainment Paradise 2013 ROCK ON!!!!」東京公演最終日が、2013年12月22日に東京・両国国技館にて開催された。

「Original Entertainment Paradise」、略して「おれパラ」とは、岩田光央小野大輔鈴村健一森久保祥太郎のホスト4名が中心となり、イベント内容から企画を考え作り上げる、年に一度のお祭りライブイベント。毎年、年末に開催される「おれパラ」は、男性声優ファンにとって欠かせないビッグイベントとなっている。

 今年で6年目を迎える同イベントだが、今回でホストの一人である岩田が「おれパラ」から卒業することが事前に発表されており、「おれパラ2013」はメンバーはもちろんファンも見逃せないメモリアルな内容となること必至。4人が一緒に立つ最後のステージを見届けようと、多くのファンが会場に駆け付けた。

 ライブは4人が歌う恒例のオープニングナンバー『おれパラップ』でスタート。順番に登場する4人が思い思いのフロウでステージを360度取り囲む客席を煽ると、観客も全力でレスポンス。最初からテンションは最高潮の模様だ。

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 続いて鈴村健一のステージが開始。パワフルなロックサウンドが光る最新シングル曲『All right』で急発進した彼は、岩田との別れを惜しみながらもその門出を祝福するかのように『ロスト』『新しい音色』をしっとりと熱唱。そして岩田の持ち歌であるパンクチューン『フルーツマン』を、なんと岩田とのデュエットでカバー。二人は、互いの信頼関係をうかがわせる抜群のコンビネーションと笑顔で会場を沸かせてくれた。

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 自ら作詞・作曲も手がけるシンガーソングライターでもある森久保祥太郎は、ギターを携え登場。ハードなロックサウンドに乗せて熱いボーカルを響かせた。「岩田さんが卒業することで“おれパラ”も終わりかな、と思ったけど、鈴(鈴村)が続けようと言った。そう思った時に歌いたい歌がある」とMCで語った彼は、ロックバラード『Water in the tub』『Whenever I go』をセンチメンタルに、しかし力強く歌い上げる。ステージの最後では、森久保が岩田に提供した楽曲『Show must go on』が、岩田とのコラボで披露された。「“まだ幕は下ろさない”という意味で付けたこの曲のタイトルは、岩田さんの生きざまそのもの」そう語った森久保は、盟友・岩田とのセッション後に熱いハグを交わす。男同士の熱い絆を感じさせる姿に、観客も思わず涙した。

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「自分は口下手だから歌で思いを伝える」

 そうMCで語ったのは小野大輔だ。ダンサー集団・チームDを従え登場した彼は、最新ミニアルバム収録のパラパラチューン『Kiss Kiss Kiss』でフロアを魅了したかと思うと、『熱烈ANSWER』『叱咤純愛1,Chu,3!!』『モノクロの虹』とアッパーチューンを連発。歌とダンスを交えたハイテンションなパフォーマンスで、観客席を笑顔に染め上げる。そのステージングから、いつも明るく周りを盛り上げてくれる岩田へのリスペクトを感じたのは自分だけではないだろう。しかし、岩田の持ち歌の中でも屈指の名曲であるバラード『君なしで』を岩田とデュエットした時、二人の感情は爆発。しっかりと見つめ合いながら歌う二人は、目に涙を浮かべつつお互いの気持ちを届けるように、大切に歌を紡ぐ。そして、小野は「ありがとう」と最後のフレーズを絞り出すように熱唱。泣き崩れる彼を、岩田は優しくいたわるようにそっと抱きしめた。

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 しんみりムードが会場を包む中、「おれパラスタッフが選ぶ、岩田光央名場面集」と題された動画が上映。「おれパラ」で繰り広げられた思い出のシーンに、会場は爆笑の渦に。再び会場が笑顔に包まれたところで、ついに大トリの岩田光央がステージに登場した。最後の「おれパラ」ステージに立った岩田だが、いつも以上に元気いっぱいでハイテンションなアクトを展開。最新シングル曲『グラスホッパー』をはじめ、今まで応援してくれたファンに送るメッセージソング『スーパーチャージ』など、パンキッシュなロックチューンを連発する。MCでは、「素晴らしい仲間に助けられた」と「おれパラ」メンバーのことを語る一方、「必ず“おじパラ”をやります。色んな人に声をかけて、色んなことをやりたい」と今後の活動に向けての展望、そして「おれパラ」メンバーとの共演という夢を語る。

 卒業に向けてのポジティブな胸の内を改めて語った岩田は、コールアンドレスポンスが炸裂する『ウェイクアップ ベイベェ ウェイクアップ』『かわいいオシリ』とライブで定番の人気チューンを最後に叩きこむ。『かわいいオシリ』ではホスト4人が勢ぞろいし、キャッチーなギターリフに合わせてお尻を振り振り。4人のコミカルな姿と超ポジティブな岩田のボーカルに、ライブ本編はこの日最高の盛り上がりの中でフィニッシュを迎えた。

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「みっちゃん」コールに呼ばれてスタートしたアンコールでは、4人で作詞した『Galaxy Bus』、「おれパラ」のテーマソング『眠るものたちへ』が披露されたほか、これまで「おれパラ」で複数回共演した声優・平川大輔のビデオメッセージが公開された。そしてファンの横断幕やメッセージボードが掲げられる中、それまで我慢していた涙が、ついに岩田の頬をとめどなく流れ始める。

 しかし、ホスト3人から着ていたTシャツを受け取った岩田は、最後の力を振り絞るように「これからもよろしくお願いします!」と、「おれパラ」を応援してくれる全てのファンに向けてのメッセージを叫び、ステージを後にした。

 思えば岩田が発案し、小野に声をかけたところからスタートしたという「おれパラ」から、岩田が卒業してしまうということは、企画そのものも一段落してしまう可能性もあったはずである。しかし、彼の意志を継いで3人のホストはこれからも「おれパラ」を続けていくことが決定している。岩田の意志を受け継いだ3人が、来年、どんな「おれパラ」を見せてくれるのか。そして岩田は、今度は「おじパラ」でどんなエンターテイメントを見せてくれるのか。ちょっぴり寂しいけど、未来への希望も感じさせる、そんな甘酸っぱさでいっぱいの「おれパラ2013」であった。何はともあれ、岩田さん、お疲れ様でした!
(取材・文/有田俊[シティコネクション])

■「Original Entertainment Paradise 2013 ROCK ON!!!!」
http://orepara.com/

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