テンポとテンションでひとつの音楽のよう!?『キルラキル』は“関西編”に突入!

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『キルラキル』
第14話 「急げ 風のように」

1401_killa14.jpg『キルラキル』公式HPより。

【今週の極私的見どころ!】
 とにかくテンポはやい、テンション高い。むしろ、画やモーションの使い回しみたいな”手抜き”が、逆にミニマルなテンポを作ってて、そのテンポが見ていてすごく楽しい。物語を読むというよりは、音楽を聞くような感じ。とにかくシッチャカメッチャカだったけど、楽しい回でした。

 あとは久しぶりにマコ劇場です。「あんな彼女欲しい」とまでおっしゃるネットの声があるくらいで、筆者もマコ劇場の「ハーレルヤー♪」が聞こえると、ハッとする自分を発見しました。

【今週のオススメ度】
★★★★☆
(前回のあらすじはこちら

 前回、針目縫(CV:田村ゆかり)にズタボロにされた纏流子(CV:小清水亜美)。スカーフだけになってしまった神衣・鮮血(CV:関俊彦)の残りの部分を取り戻すため、バイクに跨り一路関西へ。さらには、流子を介抱した美木杉愛九郎(CV:三木眞一郎)も、「裸の自分を取り戻すべく」ヌーディストビーチ・スプレンディッド・ネイキッド・オフィサーとなり、関西へ? わけがわかりませんが、とにかくみんな関西です。

 襲学旅行中の関西では、本能字学園の四天王たちがそれぞれ担当地域で攻略戦を展開中です。神戸では、蟇郡苛(CV:稲田徹)が、アメフト部員を率いる神神戸高校(かみこうべこうこう)武闘派連合総代・大林九二(CV:竹内良太)と対決。風紀部員の生徒手帳手裏剣攻撃で、アメフト部員たちは揃いモーションであっさり敗北です。

 一方の京都では、蛇崩乃音(CV:新谷真弓)が1000年続くという安倍賀茂学園を攻略中。やたら「どすえーどすえー」とうるさい安倍賀茂学園の守護生徒達、南の玄武太郎(CV:西凛太朗)、北の朱雀二郎(CV:津田健次郎)、東の青龍三郎(CV:小上裕通)、西の白虎四郎(CV:四宮豪)が四神の幻覚を展開。このあたりの作画が止め絵多用でネットからも「手抜きしすぎwww」と突っ込まれています。

 ちなみに、玄武はまんま『ガメラ』。幻覚による心理攻撃を前にして、大阪で情報網を統括する犬牟田宝火(CV:吉野裕行)がホログラムで登場、「非ユークリッド空間成立式を元にしたパラドックスペインティングを使ったエッシャートポロジーアタック」で、四神の幻覚を打ち破ります。なんですかそれ! わけがわかりません!

 そして大阪、猿投山渦(CV:檜山修之)が宝多金男(CV:粟根まこと)率いる難波金満高校と対決。「商人の街、大阪では金が武器」と言い放つ宝多の部下が宝多財閥自前の紙幣「宝多札」をマシンガンで撃ちまくります。大阪では、猿投山がすこし押され気味。

 そんな感じで展開する大阪作戦の裏方では、満艦飾マコ(CV:洲崎綾)が武器の輸送作業中という名のバケツリレー作業中です。その時、マコが目にしたのはたこ焼きの屋台! 食欲に狂って、ひさびさのマコ劇場開幕! もともと超人との噂も高いマコ、金満高校の戦闘員がマシンガンでぶっ放すお札を「あたたたたたた」と北斗ばりに回収、そのお金で、たこ焼きお好み串カツに、と屋台巡りで「食のビクトリーロード」を驀進! ちなみに、このあたりのテンポが神がかり。マコの声優・洲崎さんの節回しがすごくいい。ネットでも「マコ最強や!」「かわいい!」「喧嘩部は再開!」の声が飛び交う始末。筆者も喧嘩部エピソードはもう一度是非欲しい。(参照

 ところ変わって、再び神戸。神衣・鮮血の布切で強化された蟇郡の強化戦闘員がダメ押しで決着を決めようとしているところ、そこに颯爽とバイクに跨った流子が登場! 「ブイーン」というバイクの効果音は、『仮面ライダー』OPの頭に流れる効果音にそっくり! 流子は片太刀バサミで強化戦闘員の持つ布切を回収します。京都でもまた、強化戦闘員がダメ押し中。そこにまたさっそうと現れるバイク流子が「ブイーン!」、そして大阪でもまた「ブイーン!」

 しかしながら、大阪では猿投山が、カネに目が眩んだ「戦闘市民」を巻き込んだ宝多の作戦の前に苦戦を強いられていました。そんな所に、バタバタバタとヘリで現れたのが、鬼龍院皐月(CV:柚木涼香)。

 流子たちもまた、バラバラになった鮮血の最後の一枚も皐月が持っているということで、皐月を目指します。

 また、全員が一堂に会するであろう次回、「もうどうにもとまらない」。とにかくテンポ早過ぎです!
(文/尾野スミ)

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