評価が一気に急上昇!『サムライフラメンコ』がシリアス展開で巻き返しをはかる!?

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『サムライフラメンコ』
第13話「決戦前夜」

1401_samurai13.jpg『サムライフラメンコ』公式HPより。

【今週の極私的見どころ!】
 第12話の終わり方がなぁ。今回もつまらなくなりそうだなぁ――ん? んん?? なんかまともにストーリーが進んでるぞ? え。ナニ、どういうこと? なんか面白くなってきた! いいねイイネ。そのままいっちゃって! ……って、ちょっと待って! そこで終わるの!? 焦らしプレイとはこしゃくなっ!!

 以上。視聴開始から終了まで、筆者的心情を実況中継でお送りしました。こんな面白い話が書けるなら、初めからこれでいきましょうよ、監督!!

【今週のおすすめ度】
★★★★☆
(前回のあらすじはこちら)

 フラメンジャー、ついにフロム・ビヨンド64軍神とぐだぐだ大決戦!!

 ……かと思いきや、第13話ではすでに8人の軍神と連戦、連勝済み。さらに、256将軍と名乗る怪人たちに宣戦布告をされ、フラメンジャーたちはフロム・ビヨンドという組織の大きさに愕然としているところでした。視聴者は置いてかれた感がハンパない。「いったい敵は何人いるの?」そんな視聴者の疑問に答えたのは、頭脳派グリーン・緑川碧(CV:豊永利行)。敵は総勢6万5536人で、一斉攻撃を計画しているのではないかという仮説を打ち立てます。

 そんな中、フラメンジャーと長官の要丈治(CV:小杉十郎太)はこれまでの功績を評価され、“国民英雄賞”を授与されることに。しかし授賞式の直前に、敵の人数と計画が碧の予測通りであったことが判明します。敵の一斉攻撃予定日が、3週間後の『サムライフラメンコ』放送日なのは、何か仕掛けがあるのでしょうか?

 ともあれ、すぐに国民へ知らせるべきだと訴えるフラメンジャーたちに、総理は避難勧告を延期すると宣言。その上、自分と家族だけは先に避難シェルターに移動するというのだから、フラメンジャーたちも憤りを隠せません。そんな5人に要は、「総理より、(自身の)周辺5名までシェルターへの優先避難を許可されている」と言い、24時間以内にそれぞれ5名を選出するよう通達します。

 リーダーの羽佐間正義(CV:増田俊樹)が真っ先に思い浮かべた優先避難者は、後藤英徳(CV:杉田智和)、マネージャー・石原澄(CV:中村千絵)、原塚透(CV:大川透)、そして後藤の彼女。携帯の充電が切れてしまったため、唐突に後藤を訪ねると、なぜか風呂上がりの真野まり(CV:戸松遥)が後藤の家にいました。トーチャーに拷問された時もそうでしたが、濡れ髪のまりの作画が美しすぎるのは気のせいでしょうか? 裸を晒すまりとの同居に、ネットでは男性視聴者から「羨ましすぎる!!」「手を出してないなんて嘘だ!!」と熱のこもったコメントが。後藤さんを信じたい……。

 結局、後藤に何も言えないまま夜が明け、羽佐間は「誰を救って、誰を救わないなんて、決める権利が僕たちにあるのか」と、自身の迷いを要に打ち明けます。そんな羽佐間に要は、自分は奥さんにもこの避難計画を話さないことにしたと語ります。そして言いました。

「いつものように敵を全員倒し、それ以外を全員救えばいいのだ。どんな敵が相手でもヒーローのすることは同じだよ」

 このセリフに、視聴者は「要がまともだっ……!」思わず感動。羽佐間もまた、心のもやが晴れ、ようやく眠ることができました。しかし、仮眠中の羽佐間は、血相を変えた青島蒼一(CV:森久保祥太郎)に「要さんが失踪した!」とたたき起こされます。視聴者は、「やっぱり、要はまともじゃなかったww」と苦笑い。それでこそ要さんです。

「後はまかせた」の書き置きひとつで消えた要に代わり、長官代理を務める羽佐間。重責がのしかかり、再び迷い苦しんでいきます。総理の言葉、要の決意、国を守る責任……だけど、羽佐間の信じる正義はただひとつ。生放送の番組に招かれた羽佐間はカメラに向かって言います。

「皆さん、逃げてください。フロム・ビヨンドの総攻撃が始まります」

 次回、「日本壊滅」。どうなる日本!! どうする羽佐間!?



 最後の最後で、外国へ逃亡中だったネットニュースプロデューサー・今野明(CV:三上哲)が帰ってきましたね。この人は敵なのか、味方なのか。清々しいほどのメディア根性が、石原への愛で人情派に……なったりはしないでしょうけど、個人的に敵にならないでほしい人です。

 今回、視聴者の反応に多いのは、「今までのどっちつかずな展開より、今回のように引き締った話のほうがいい」「やべっ! 今回おもしれぇ!!」「なんだ、(前回つまらないと思ったのに)面白いじゃん」といった好反応。シリアス展開だからか、視聴中のツッコミはかなり少なかったです。一方で、「今回は面白かったけど、作者の気分ひとつでどうとでもなる“何でもあり”の世界に浸れない」「脚本家に、ストーリー構成をする気がないとしか思えない」と、脚本そのものに切り込んだ厳しい意見も。また連日の超展開には、「後藤が出てくると安心する」とのコメントが多く見られました。同感です。今野やまりの今後を含め、ちりばめられたツッコミどころをどう回収していくかが、鍵になりそうですね。
(文/牧野絵美)

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