「手仕事のアニメーション」ROBOTと白組の最新短編アニメーションが恵比寿で上映

1401_goldentime.jpg『ゴールデンタイム』公式HPより。

 1月11日から恵比寿の東京都写真美術館にて、ROBOTと白組による上映企画「手仕事のアニメーション」が開始された。

 ROBOTと白組は映像制作会社で、現在劇場公開中の『永遠の0』など、長編映画で制作を共にしてきていることでも知られる。

 その一方で両社は、今回のように短編アニメーションの制作も行ってきている。なかでもROBOTの『つみきのいえ』は、2009年の第81回アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞したことで覚えている人も多いだろう。

 この「手仕事のアニメーション」では、その加藤久仁生監督による『つみきのいえ』のほか、ROBOTから稲葉卓也監督の『ゴールデンタイム』、白組からアンマサコ監督の『タップ君』が上映される。

 稲葉卓也監督の『ゴールデンタイム』は、そのままテレビの放送時間帯を意味するタイトルだ。廃品として捨てられた家具調テレビが主人公で、往時からの悲哀を感じさせる内容になっている。

 この作品は昨年、韓国のソウル国際マンガアニメーションフェスティバルで「観客賞」と「アジアの光賞」のダブル受賞など、海外での話題が先行していたが、日本では第17回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で優秀賞を受賞した。昨年12月26日に「ほぼ日刊イトイ新聞」にて、こっそりライブ配信もなされたが、今年より満を持した日本での正式上映ということで、じっくりと鑑賞してみたいところだ。

 そして『タップ君』は今回が本邦初公開となる。アンマサコさんは今回が初監督であるところにも注目したい。こちらは2010年に出版した『タップのゆめ』(講談社)を原作としている。第2次世界大戦前後が舞台で、ヨーロッパのある街で暮らす靴職人のスミスの元にやってくるボロボロになった靴たちのお話だ。

『ゴールデンタイム』は手描き、『タップ君』は人形によるコマ撮りのアニメーションである。いずれも光る手仕事により、手触りの感じられる上質な作品となっている。

「手仕事のアニメーション」の会期は1月26日までとなっている。なお1月12日には稲葉卓也監督とアンマサコ監督のトークイベント、1月19日には稲葉卓也監督の作品集上映とトークイベントが実施されるので、気になったらチェックしておきたい。
(文/真狩祐志)

■手仕事のアニメーション
http://www.syabi.com/contents/exhibition/movie-2188.html

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